「魚真」は日曜日が休みですが連休の場合は営業しているはず、念のため℡したら、
やはり大丈夫やってましたが、かなり込み合っているので予約入れてと言われました。
「じゃ今から向かいます」と席を押さえていそいそ歩いて出かけます。まだまだ宵の口、
私が到着した時点ではカウンター席はガラ空きでしたが、次々お客がやって来て、
すぐにいっぱいになってしまいました。ここで飲み食いして旅を締めくくれたら、
もう何も言うことないですね、すべて良し。
船は連休の中日にもかかわらず、けっこう乗客がいます。ただし、トラックが
少ないのか、車両甲板はガラガラでした。波は穏やか静かな航海です。
定刻通り21日(月)21:00に舞鶴港到着。下船直前すぐ後ろの車のドライバーが
話しかけてきました。和歌山ナンバーに気がついたのでしょう。「高速乗るんか?」と
聞くので、「1000円やし、全部高速で帰るつもり」と答えたら、「中国道の宝塚が
たぶん混雑しているで、下道走った方がええんちゃうか」とのことです。高速の
入り口で「宝塚17キロ渋滞中」の案内板に気がつきました。それで、迷ったんですが、
結局ドライバーの指示通り下道を走り、阪神高速のみ高速を利用しました。これは
ETCをつけていなかった時代の走り方です。結果的にどちらが早かったのかは
わかりませんが、渋滞に巻き込まれるのはできるだけ避けたいですしね。今回は
トラブルを極力避けられた(小さく抑えられた)旅だったとしておきましょう。
この時はまだ気持ちが固まっていなかったのでそんなに感慨を覚えませんでしたが、
結果的にこれがCR-Vでの最後の旅になってしまいました。この間九州および
北海道へ何度つれもて行ったことでしょう。というか、これ以外の地域にはまったく
出動しなかったので、もうちょっといろんな地域で活躍させてやりたかった気も…
最後までエンジン系統はまったく異常なし、サイズの割には車内は広くゆったり乗れ、
しかも座席にひと工夫ベットに早変わり…等々本当に使い勝手のいい車でした。
しかし、なんといっても無事故、大きなトラブルなく頑張ってくれたことに対して、
一番感謝したいですね、十三年間ありがとう!
いや~ダラダラと長くなりましたが、なんとか年末までに終わらせることができました。
一時はどうなる事かと思いましたが… 最後までお付き合いありがとうございました。
どうやらさよならの足音が近づいて来たようです、港をはなれる時が…
ではいつかまた港に舞い戻る日まで。
♪ 船にのるわ 船にのるわ さよならの足音 ドアのむこうに近づいて来る
この部屋まで来ないうち いかりを上げるのよ 港をはなれるの
あのひとをさがしてよ 海に落ちたあのひと
死ぬまで好きと言った あのひと
あのひとをさがしてよ あたたかな目をしてた
あたしひとりをみつめてくれた
ここにいるのは あのひとじゃない
知らない人よ 知らない人よ
そうでしょう
きこえない なんにも
ゆるしてくれ なんて
(船/詩:谷山浩子)
やはり行きは日が差さなかった緑沼。到着した時点では同じような状況でしたが、
少し待ったら雲が切れ、日が差し、風が凪いで…みるみるうちにいい状態に。
少なくとも私が見た中では、これまでで一、二を争う紅葉の見事さでした。一時は
あれだけガスっていた緑岳が再び姿を現せています。こんなこともあるんやね。
文字通りこの旅のラストショット! あと一本フィルムを残してこれで打ち止め、
いや~今年はおかげさまでたくさん写真を撮らせていただきました。
このあとはにぎわう滝見沼をしり目にギアチェンジ→スピードアップ、時々団体さんに
行く手を阻まれましたが、まずまずいいペースで登山口まで戻れました。
が、寸でのところで10:30のバスに間に合わず! 目の前で出て行っちゃいました。
仕方ない、トイレなど済ませ、次の11:00のバスに乗り込みます。その間、
置き去りにしてきたはずの、茨城のXさん、ぬかびら軍団らに追いつかれ、車内で
にぎやかにおしゃべりタイムです。ほとんど車中泊して写真を撮っているXさん。
昨年会ったときはEOS-5Dでしたが、案の定マーク2を購入していました。
「余っている5Dよかったら使ったげよか?」と聞いたら、丁重に断られました…ケチ!
こうなったら北海洋さんと三人で5D軍団設立だ~!(ってあんた5D持ってないじゃん)
マーク3出たら今度こそ買います。(ほんまかいな? たぶん、まだだいぶ先やで)
レイクサイトの駐車場へ戻り車内で六花亭のおはぎ(うまいんだな~これが!
山用のおやつに買ってたけど車に忘れてた)を食べてたら、パラパラっと弱い雨が。
さらにトンネルを抜け層雲峡に出たらまたも本降りの雨。最後の最後まで天気には
恵まれたようです。しかしこの先は晴れが続き、どうやらこの日雲が多かったのは、
大雪山周辺だけだったみたいですね。
あさひ食堂で「特みそ」食べて余は満足じゃ~、思い残すことなく高速で一路小樽へ。
やや交通量は多いもののすいすい流れ二時間十分で到着。しかもこの日は
日曜日で料金は1000円、うれしいねえ。こんなに早いならあわてずとも
もっとゆっくり山で過ごせたかもしれませんが、少し時間がずれただけで
渋滞発生なんて可能性もあります。やはり最終日はできるだけ余裕を持って
港に着いておきたいですしね。
行きにもらったタダ券でターミナルにある展望風呂に入り汗を流しました。
いいお値段するのでこれまで敬遠、入ったことなかったのですが、タオルセットまで
つけてくださり恐縮恐縮。Ryoちゃんの言ってたとおり、「フツーの銭湯」ですが、
タダ券くれたらまた利用するんやけどなあ。
高原沼をあきらめて大学沼まで戻りました。行きがけは雲が広がり日が差さず、
風で水面がさざめいて写真は撮れなかったんですが、帰りはなぜか好条件に。
雲が多く不安定な状況は変わらないけど、時々やたら安定期の本日のお天気。
大学沼周辺もかなりいい色づきですが、常駐していたパトロールの方によると、
この数日で「劇変した」んだそうです。紅葉のタイミングって本当に紙一重なんですね。
数日前だったらここもまだ青々していたみたいでした。
大学沼は日が差さず、スルーして「高原沼」へ。数枚写真を撮ったら、あらら
緑岳が隠れちゃいました! ここにいたのが昨年もお会いした茨城(だったかな?)
のXさん。彼がご老公を負かして滝見沼へ一番乗りしたみたいですね、速い!
なにせ足場があまり広くないところが多く、写したい場所(写せる場所)に限りがある
ので、場所取りに皆さん懸命なんですよ。できたらそういうの避けたいけど、
ここは時間等制約が多いのである程度は仕方ないんですね。
緑岳がご機嫌ナナメなので、望遠で切り取ってみました。ここで望遠使うのたぶん
初めてじゃないかな?
ヤンベタップ源頭を真横からみている感じ。すごい色彩やね。
ここで天気待ちしているうちに、ぬかびら軍団やその他大勢が続々到着。
行動食食べたりしながらアホな話してワイワイたむろします。天気はともかく、
紅葉の状態がかなり良かったので、できたら空沼まで行きたかったなあ。
でも、残念ながら本日はここまで、ここから折り返します。
そして「式部沼」、とてもきれいです。うまい具合にちょうど雲が切れてくれました。
一昨年もきれいでしたが、もしかしたらそれ以上かも。
ここで写真撮ってたのが、久々登場水戸のご老公!それなりのお歳ですが、
飛ぶように駆け抜けて、撮影ポイントへとまっしぐらとお聞きしています。
しかしそのご老公にして「負けた」と言わしめたのが…(次に出てきます)
もうちょっと明るいのもあったんですが、すいません、こういうの私好みなもので。
緑沼で「ぬかびら軍団」発見。彼らはまんまと一番乗りしていたようです。しかしもっと
足早の韋駄天も(あとで出てくると思いますが)。朝は快晴に近かったのですが、
ここで急速に雲が広がり始め、緑沼では日が差さず、写真は撮れませんでした。
嫌な予感、この先こんなのが続いたらどうしよう、外したかな?と心配しながら、
とりあえず先に進みました。
階段上から振り返った見返り「エゾ沼」です。ちょうど雲間から日が差したのでパチリ。
高根ガ原から見下ろしても美しいのがわかったこの周辺。赤がきれいですが、
黄色もずいぶん目立ちます。少し前には遅れていたように思った黄色が一気に
追いついたようですね。
今年は特に黄色が鮮やかというか色濃かった気がしますね。岩国のTさんなども
メールでそのような感想を述べられていました。赤岳では先行した赤に黄色が
追いつけませんでしたが、緑岳方面ではなんとか両者そろいぶみました。
20日(日) 天気回復、予報通り朝からいい天気です。今回はスケジュールの都合で
あきらめかけていた高原温泉沼めぐりに出かけます。連休中、混雑覚悟でしたが、
予想以上! 6:00前すでにレイクサイトの駐車場は車であふれかえっています。
バス停にも長蛇の列、臨時便には乗れず、定刻の始発便に乗りました。バスでは
茅ケ崎のNさんと一緒、彼は緑岳へ向かいましたが。実はこの日層雲峡YH関係者は
あまり沼めぐりには参加していません。この日は一周できず、明日からの三日間のみ
スタッフを増員して一周させるという情報が事前に流れていたからかなあ…しかし…
高原温泉沼めぐりは「熊の縄張りに人間が入って行く」関係上、入山が7:00~
15:00に限られ、熊の出没状況などにより、日によってコースにも制限が
かけられます。この夏以降「人を怖がらない熊」の出現により長らく閉鎖されて
いましたが、ツアー客が多数訪れる状況を加味し?紅葉のピークに合わせるように
無事解放されたのでした。ここをメインに考えていた方はずいぶんヤキモキしたことと
思います。ただ、そのこともあって情報センターで行われるレクチャーは例年より
長め、みっちり15分くらいご指導を受けてからの出発です。
二台目のバスで来た登山者は最初のレクチャーには入れてもらえず、二番目に
まわされ、ここでも出遅れてしまいました。その先頭集団につけた私は
最後の力を振り絞りフルスピード、先発組の落ち穂拾いをしながら、ぐんぐん飛ばし
先を急ぎます。ここに限ったわけじゃないけど、できるだけ早い方がいいことが
多いですからね、撮影条件など。(このあと長距離移動が待ち構えているのでなおさら)
で、一番最初の見どころ「滝見沼」到着。その美しさに魅せられ、写真を撮りたい
人がたまる場所ですが…誰もいない…拍子抜け。どうやら先発組がひととおり
写真を撮り終え、次の緑沼へ移動したタイミングに居合わせたようです。
ここで一人きりなんてめったにないからなあ。悠々「お立ち台」で写真撮影できました。
何度も訪れている方、「壁の色づきがイマイチやなあ」なんて野暮な話はナシよ。
他が悪くてもここだけはいい、例年安定して美しい滝見沼は沼一の優等生なんです。
19日(土)の予報は曇り時々雨、雷注意報も出ている不安定な天気。昨夜一緒だった
大阪のHご夫妻の奥様(旦那様がデジタル、奥様はフィルムで撮ってられます)が、
余裕あるフィルムの提供を申し出てくださいましたが、予報も悪いし、帯広へ出て
フィルム購入、明日の天気回復に期待することになりました。
同行者は長期連泊者・ハチマキおじさん、ぬかびらYH泊まりだったRyoちゃんと
合流、本来は私が運転するべきでしょうが、Ryoちゃんの車のガソリン給油を兼ねて
一台で帯広へ、私は助手席で楽させてもらいました。
ここ数年野菜を買っている直売所に行ってみましたが、今年は夏の天候不順が
響いて不作、例年よりかなり値段も高いようです。ダメ元で国道沿いの
「かあちゃんの店」っていう販売所に寄ってみたら、ここの方が値段も安く良心的。
ジャガイモとカボチャを大量に買ったところ、カボチャを一個おまけしてくれました。
「見てくれは悪いけど、こんなのがおいしいんだよ」とおまけしてくれたカボチャは
やはり見栄えが悪く、おすそ分けできないので家で食べましたが、どのカボチャも
おいしかった中でも群を抜くトビキリのうまさ! 次機会があった時は、おばちゃんに
全部選んでもらうかな?
豚丼の「とん田」へ。土曜日だから早めにと開店時間11:00直後に行ったんですが、
すでに長蛇の列! 並んでまで食べたくない私は一人だっら帰っていたでしょうが…
結局食べるまで1時間以上かかりましたが、これもいい経験でしょう。バラ、ロース、
ヒレから肉が選べるのと味噌汁付きで680円と他店と比べるとお安い価格設定、
人気が出るのはわかりますがね。三人それぞれ別のを頼んで食べ比べてみましたが、
一番人気というバラが私好みだったかな? 肉の量も多いし◎。ここと先日行った
串だんごの「福一」もうさぎ狩り名人Tに教えてもらいました、ありがとね。福一の
串だんごも美味!札幌のおねえさまのお気に入りってのもわかるねえ。日持ちしない
ので、お土産に使いにくいのが欠点ですが。これで帯広周辺の豚丼の人気店、
有名店はかなりおさえたんじゃないかな? 次は…またのお楽しみ!
六花亭と柳月でお土産をたっぷり買いこんで予定終了。これで明日は沼めぐりに
集中できます。キタムラでポジフィルムも三本だけ追加購入して準備万端だしね。
帯広市内は雲が多めながら時々青空ものぞき、雨はほとんど降らず。ただ、
大雪方面を遠望したら凄い入道雲が空を覆っていました。こら、山へ出かけた方は
相当降られたんじゃないかなと三人で噂していたんですが、実際は皆さん、あまり
雨には合わなかったみたい。糠平付近や三国峠も雨の降ったあとが少しある程度、
思ったほど悪天ではなかったんだなと思いつつ層雲峡への長いトンネルを抜けた
瞬間、前が見えないくらいの篠突くような土砂降り! びっくりしました!
あとは温泉&夕食&宴会のお決まりのコース。私にとっては今回の北海道最後の夜、
打ち上げです。ただし、連休は始まったばかり、ほとんどの皆さんはこれからが
本番だけど。一人気分は盛り上がるわけですが、特別、お別れ会ってわけでもなく、
毎夜同じようなことをやってるわけで…