コスタリカ赴任直後の昼食事情を続けていこう。
もう一つの行きつけの店は、学生食堂。
コスタリカ事務所から歩くこと10分。
美術系の私立大学が事務所の近くにあった。
その建物の前の歩道は通勤経路。建物の前を毎日通る。
入口はそれほど大きくなく、建物も大きくない。
そこが大学とは夢に思わなかった。
なぜその建物に意識がいったのか?
何日か歩いているうちに、若い素敵なお姉さん、それも複数名が何人もその建物から出入りしているのに気がついた。
横のパーキング。同じく、何人もの美女が車から降りてくる。
気になったある日のこと。
建物前に立っている守衛さんに話しかけることにした。
ラテンアメリカには珍し細身の男性。
天然のパンチパーマがかかっているが、やくざのような雰囲気はない。
「セニョール、ここ、何なの」
「おー、ここか。ここは美術大学だよ。ほら、ここに看板があるだろ」
確かに、目立たないが小さな看板があった。
「大学っていうことは、もしかして、食堂なんかあるの」
「ああ、当然だよ」
「明日、ぼくも食べに来ていいかな」
「うーん..」
少し考えている。
「よし、特別だ。いいぞ。
本当は関係者だけだけど、明日、今の時間に来れば、俺が食堂に案内してやるよ」
「ほ、本当。どうもありがとう。楽しみにしてるよ」
日本では、大学や市役所の食堂などを、一般市民が利用するのは珍しくない。
でも、ここはコスタリカ。
日本と違い、治安状況がよくない。
原則として、部外者は大学内に足を踏み入れることはできない。
セキュリティーにはどの組織も気を遣う。
では、なぜぼくは許されたのだろう?
ただ運がよかっただけと思われるかもしれない。
いや、そうではない。
食堂のことを聞く前には、大切な布石があった。
アミーゴ(友達)になるには秘訣がある。
「セニョール、この建物には何人もの美人が入っていくけど、セニョールは何人の女性をたぶらかしたんだ」
「何言ってんだこのチニート(中国人)」
言葉はきついが、顔はニヤニヤしている。
女性ネタ、下ネタで、大概の男性とは一気に打ち解けることができる。
それにしても、見知らぬ日本人男性へ上記のような声かけをしたら、単なる狂人と思われ、無視されるのがオチだろう。しつこいと、警察に連絡されてしまうかもしれない…。
ちなみに、ラテンアメリが人は、アジア人を見ると、チニートと呼ぶ。
ぼくは立て続けに言葉をならべる。
「今通った女の子は何て名前なの」
「ああ、彼女ね。アリシアだよ」
「気に入ったな。紹介してよ」
「おー、そうか、ちょと待ってろ」
何と、彼は今通り過ぎたばかりのアリシアへ向かって大声をかける。
「おい、アリシア、ここのチニートが読んでるぞ」
振り返りぼくと守衛さんへ笑顔をふりまくと、足早に奥へと消えていった。
「残念だったな。他にいい女はたくさんいるぞ。
見ろ、そこにいるシルビアはどうだ」
他の女性友達と話をしているシルビアの手を無理やり引っ張り、ぼくの前へと連れてくる。
守衛さんとはとても仲がよそそうな女の子。
こんなたわいもないやり取りの後のことだ。
「実はこの建物なんだけどさ、何なの」
こうして先ほどの会話が成立した。
もう一つの行きつけの店は、学生食堂。
コスタリカ事務所から歩くこと10分。
美術系の私立大学が事務所の近くにあった。
その建物の前の歩道は通勤経路。建物の前を毎日通る。
入口はそれほど大きくなく、建物も大きくない。
そこが大学とは夢に思わなかった。
なぜその建物に意識がいったのか?
何日か歩いているうちに、若い素敵なお姉さん、それも複数名が何人もその建物から出入りしているのに気がついた。
横のパーキング。同じく、何人もの美女が車から降りてくる。
気になったある日のこと。
建物前に立っている守衛さんに話しかけることにした。
ラテンアメリカには珍し細身の男性。
天然のパンチパーマがかかっているが、やくざのような雰囲気はない。
「セニョール、ここ、何なの」
「おー、ここか。ここは美術大学だよ。ほら、ここに看板があるだろ」
確かに、目立たないが小さな看板があった。
「大学っていうことは、もしかして、食堂なんかあるの」
「ああ、当然だよ」
「明日、ぼくも食べに来ていいかな」
「うーん..」
少し考えている。
「よし、特別だ。いいぞ。
本当は関係者だけだけど、明日、今の時間に来れば、俺が食堂に案内してやるよ」
「ほ、本当。どうもありがとう。楽しみにしてるよ」
日本では、大学や市役所の食堂などを、一般市民が利用するのは珍しくない。
でも、ここはコスタリカ。
日本と違い、治安状況がよくない。
原則として、部外者は大学内に足を踏み入れることはできない。
セキュリティーにはどの組織も気を遣う。
では、なぜぼくは許されたのだろう?
ただ運がよかっただけと思われるかもしれない。
いや、そうではない。
食堂のことを聞く前には、大切な布石があった。
アミーゴ(友達)になるには秘訣がある。
「セニョール、この建物には何人もの美人が入っていくけど、セニョールは何人の女性をたぶらかしたんだ」
「何言ってんだこのチニート(中国人)」
言葉はきついが、顔はニヤニヤしている。
女性ネタ、下ネタで、大概の男性とは一気に打ち解けることができる。
それにしても、見知らぬ日本人男性へ上記のような声かけをしたら、単なる狂人と思われ、無視されるのがオチだろう。しつこいと、警察に連絡されてしまうかもしれない…。
ちなみに、ラテンアメリが人は、アジア人を見ると、チニートと呼ぶ。
ぼくは立て続けに言葉をならべる。
「今通った女の子は何て名前なの」
「ああ、彼女ね。アリシアだよ」
「気に入ったな。紹介してよ」
「おー、そうか、ちょと待ってろ」
何と、彼は今通り過ぎたばかりのアリシアへ向かって大声をかける。
「おい、アリシア、ここのチニートが読んでるぞ」
振り返りぼくと守衛さんへ笑顔をふりまくと、足早に奥へと消えていった。
「残念だったな。他にいい女はたくさんいるぞ。
見ろ、そこにいるシルビアはどうだ」
他の女性友達と話をしているシルビアの手を無理やり引っ張り、ぼくの前へと連れてくる。
守衛さんとはとても仲がよそそうな女の子。
こんなたわいもないやり取りの後のことだ。
「実はこの建物なんだけどさ、何なの」
こうして先ほどの会話が成立した。
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