たびびと

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里帰り ホンジュラスの風

2011年04月25日 | ホンジュラスの風
お母さんは、既に朝食を終了しているようですが、ぼくが食べるときは必ず一緒に食卓に座ってくれます。
後から知ったのですが、これは、語学学校からホームステイ先家族への依頼事項の一つのようでした。

というのも、語学学校生は、一分、一秒でも長くスペイン語で会話をしなければなりません。そのため、食事時に、ホストファミリーが協力してくれるのです。

朝食時、子どもの登校時間、お父さんの出勤時間は異なります。また、準備で忙しい。だから、子どもとお父さんと会話するのは難しい。そこで、お母さんが一緒にいてくれます。

昼食は家族の一部が揃います。

夕食は家族全員で食べます。

語学訓練が終了して数年後。
ニカラグアで仕事をしているときに、このコパンルイナスでお世話になった家に里帰りしたことがあります。

ホンジュラスで研修終了後にも、一度この家族を訪問しましたが、そのとき家族は旅行中でした。電話をして確認してから行けばよかったです。

しかし、この2度目の訪問時は、家族が家にいました。
懐かしく、名前も覚えてもらえました。

「一泊の予定だけど」
と話をすると、泊めてもらえることになりしまた。

話が長くなり、昼食時間になりました。
お母さんが
「何か食べていくか」
と聞きます。

好意に甘えることにしました。
しかし、出された料理を見てびっくり。
何と、ぼくが食べられない食事リストにあった肉料理と、例の合成ジュースが机に並べられました。
そして、お母さんはぼくの食事中、特にテーブルに座ることなく、家事に精を出していました。

これが普通の対応ですね。

でも、宿泊のお金はいらないといってくれました。

突然の訪問だったので、以前使っていた離れの部屋は少しほこりかがっていました。でも、当時はなかった温水シャワーの機械が取り付けられていました。


田舎生活の話に戻ります。

外国生活になじめるかどうかは食事の問題も大きく関係しています。
だから、食事はおいしかったか、そして食べられないものはなかったかを食後に必ず聞いてきます。

語学学校までは徒歩で約10分。精一杯のまわり道をしても、15分程度です。

朝、霧がかった砂利道を歩き語学学校に向かいます。

近所の家からは、おいしい朝食の匂い。ゆげが立ち上っています。

家周辺は舗装されていません。普通の土の道。車が一台通れる幅です。
途中から、石畳が現れます。
坂道のくだり、のぼりの部分が石畳になっているのです。雨の日に土が流れ出ないようにするためでしょうか。

毎日同じ風景、同じ人が外で同じ作業をしています。

そして学校にて勉強。

昼は家に帰ります。昼食を家で食べられるなんて、素敵ですよね。

午後も学校にて勉強。

帰宅時の近所の家の風景はまた朝とは異なります。
子どもたちが遊んでいます。
通りで、あるいは家中で。

家の中で遊んでいる場合も、外から中が見えます。全てオープンです。

家の囲いは様々です。レンガ、鉄線のみ、あるいは何もない家。家の経済状況が如実に現れています。

子どもたちがしている遊びはかくれんぼなど、日本の子どもと変わりありません。テレビゲームをしている子どもはあまりいませんでした。

時間当たりの使用料を支払うとテレビゲームで遊ぶことができる家がありました。コイン投入するような高価なゲーム機はコパンルイナスにはありません。

語学学校の帰りは、そんな子どもたちの遊んでいる風景を見ながら、そしてラジオから流れる流行の歌に耳を傾けて家に帰ります。

どの家もすごいボリュームでラジオをかけます。ニュース、音楽、様々ですが、地方局が人気です。



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