たびびと

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好みのタイプ

2013年04月28日 | ホンジュラスの風
田舎にホームステイを開始して1年も経過したころのこと。
ベロニカは、社会人用の土日に開講する中学に通い始めた。

やはり、中学は卒業しておきたいらしかった。

生活に余裕ができたのかもしれない。




彼女は若いせいもあり、まあ、話やすかった。

女性が好みのタイプだと、恥ずかしもあり、言いたいことがなかなか言えない。
ラッキーなことに、彼女はぼくのタイプではなかったので、何でも自由に言えた。

夕食を作るのが、彼女の仕事だった。
大家さんのお母さんは、夜も仕事。ベロニカが夕食の担当。

子どもたちは、お母さんの不在をいいことに、なべから昼の残りをつまみ食い。
副業でおかし、コーラを売っているが、それらも食べ放題、飲み放題。

というわけで、彼らは、あまり夕食を食べない。




ホンジュラス人のメインは昼食。

夜ごはんは、質素で毎日同じもの。

トルティーヤ
小豆をに塩味をつけたフリホーレス

が主食。

ケソというチーズ。
卵とお昼の残りがこれに追加。

卵は目玉焼き。

これが定番だ。




目玉焼きばかりなので、ある日、卵焼きの作り方を教えることにした。
ただの卵焼きだが、中に玉ねぎとピーマンのみじん切りを入れてもらう。

一度教えたら、次の日の夜から毎日作ってくれた。
それまでは毎日目玉焼き。バリエーションが増えたので嬉しかった。
炒り卵、他の具を入れた卵焼きなど、彼女のレパートリーは広がっていった。

なかなか、大家さんであるお母さんに料理指導をすることはできなかった。
時がたつにつれ、大家さんより、ベロニカの方が、ぼく好みの料理を作れるようになっていった。


田舎では、2年間毎晩同じものを食べた。
あきることはなかった。

シンプルイズベスト
だろうか。




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