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ひわいな言葉 先生ですよね? ホンジュラスの風

2010年12月13日 | ホンジュラスの風
ホンジュラスでの業務開始当初、学校の先生と授業改善についての意見を交換した。
授業を見学して簡単なメモをとる。それを元にしながら話しをする。
赴任直後だから、正確に思っていることが伝わない。それでも、多くの先生はこちらの意図を汲み取ってくれる。

中には、
「お前は適切な言葉もわからないのか。」
と怒り出す先生もいるのだか…。

数ヶ月が経過。田舎に赴任。
首都と同じように教室を訪問する。田舎の学校はなぜか休校が多い。
理由は様々。雨、地域のお祭り前後だからなどの理由で子どもが来ない。先生も半分は来ない。日本では想像もつかない休校理由だ。

出勤した先生は、時間をもてあましていると思いきや、同僚の先生とのおしゃべりを楽しむ。
ホンジュラスには日本の学校のように職員室がない。だから、学校内に設置されている小さな売店前(日本の電車の駅のキオスクを簡素化したもの)で、コカコーラを飲みながらたわいもないおしゃべりをする。

首都ではこういうのんびりした時間はなかった。授業がある。休校はあまりない。校長がしっかりと学校を管理している。
また、複数の仕事をかけもちしている先生が多いので、いつまでも学校にだらだら残っていない。首都の先生は生活費が高いので、給料だけでは暮らしていけないから副業を持つ。

田舎に疎開? してから、一応意思の疎通はできるまでに語学力が上達した。でも、スペイン語力はまだまだ。
そこで、親切な先生たちは、ぼくに、色々なスペイン語の単語の意味がわかるかどうかを質問してくる。こんなとき、最後にはきまってひわいな、いやらしい言葉の教授? になる。

「あそこはスペイン語では何というか知ってるか。」
などを延々と楽しそうに説明してくれる。

日本語では、一つの局部をいくつかの言葉で言いかえができる。スペイン語も同じである。
だから、
「こんな表現もあるぞ。」
などと言いながら、次から次へと斬新な言葉が飛び交う。

男性の先生だけかというとそんなことはない。何人かの女性(きまって中年の先生)も同じテーブルについて、
「こんな表現もあるわよ。」
「あーっ、そうだそうだ。」
と盛り上がる。
ニヤニヤいやらしい笑いを浮かべながら、次々と言葉が湧き出てくる。

ちなみに彼らはみな「先生」である。

学校に来ている子どもが何人か周りを取り囲んでいる。だが、先生はいっこうに気にしない。先生の威光はそんなことではびくともしないようだ。

そして会話の最後のお決まりの文句。
「スペイン語はたくさんの表現があって素晴らしい豊かな言語だろ?」

スペイン語はこの地を侵略してきたスペイン人の言葉であるはずだが、彼らはスペイン語をこよなく愛している。

ホンジュラス人は修士号をとった先生でも正しいスペル、文法で文章を書ける人が少ない。手紙を読んだりしていると、何やら意味がわかならいことがある。文章構造も何となくおかしい。最初は自分の語学力不足かと思っていたが、後に、そうではなく、先生のスペイン語の方に問題があることを確認する。それでも一応意味は通じる。

地方に住んでいる日本人は、田舎の妙な言い回しが身についてしまう。方言だ。
だから、その通りをスペイン語検定試験の面接で話すと、試験は間違いなく落とされる。

そんなわけで、周辺国の中南米人が、正しいスペイン語の公式レターの書類を書いているのを読んで、とても驚いた。

ホンジュラスでも、さすがに新聞は読みやすいスペイン語だ。どこで教育を受けた人が書いているのか不思議だ。

Goo
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