
5人を戻さなかったことで北朝鮮は…(R7.4.5)
令和7年4月5日土曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1807号。平成14年(2002)10月15日5人の拉致被害者が帰国しました。当初10日〜2週間で北朝鮮に戻ると想定されていましたが5人はそのまま日本にとどまり今日に至ります。
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蓮池さんら5人は一時帰国の形で日本に帰ってきていました。
つまり北朝鮮に2週間で戻る事を前提として日本に帰国したのです。
それが親族や友人たちの説得、強い希望によりそのまま日本にいる事を決めたのです。
しかし、これを約束破りだと批判した人もいました。
一時帰国の約束だったのだから、5人の被害者を北朝鮮に帰すべきだ、
帰さないと決めた安倍さんらが猛批判されたのです。
外務省のサイトには次のように説明しています。
日本政府は、帰国した5名の拉致被害者が、北朝鮮に残してきた家族も含めて自由な意思決定を行い得る環境の設定が必要であるとの判断の下、同年10月24日、5名の拉致被害者が日本に引き続き残ること、また、北朝鮮に対して、北朝鮮に残っている家族の安全確保及び帰国日程の早急な確定を強く求める方針を発表
また5人の帰国から20年経った2022年の産経新聞には・・・。
北に返す密約を否定 拉致被害者5人 外務省局長「自由往来」を主張 - 産経ニュース
北朝鮮との交渉担当者だった田中均アジア大洋州局長(当時)が5人を北朝鮮に返し、自由往来させるよう主張
当初は、2週間の「一時帰国」とされた
田中氏は「5人をいったん、北朝鮮に返すべきだ」と主張
谷内氏が「2週間で返すと北朝鮮と約束したのか」と尋ねると、
田中氏は「約束はしていない。自由に行き来できるので返しても大丈夫だ」と
つまり田中均氏は自由に往来できるのだから一旦5人を返すべき、と主張していたのです。
とはいえ、自由に往来できると信じられますか。
一旦北朝鮮に戻せば二度と日本に帰って来れないと普通思います。
しかし当時、約束を守るべき。帰すべきだ、と言う人と
いや、拉致された被害者を返すなどバカげていると言う人も。
福田康夫氏や加藤紘一氏は被害者を返すべきと言っていました。
加藤紘一氏と西川のりお氏の議論ですが、二人とも少し事実誤認があります。
まず加藤氏は拉致は金正日の親がしたと言っていますが、金正日は「特殊機関の妄動主義者が行った」と言い、
彼らを処分したとも言っていました。つまり親の代ではありません。
また西川のりお氏は帰国した3人と言っていますが実際は5人です。配偶者を入れていませんね。
しきりに加藤氏は国と国との約束だから守るべきと言っていますが、
国が拉致をしたという大前提、拉致は犯罪だという事を無視しています。
日本の国民を誘拐した北朝鮮です。
そんな国との約束を守れとは何をいわんやです。
拉致は誘拐と同じようなものです。
やっとの事で誘拐された家族を取り戻したのになぜ犯人のところへ戻せと言うのでしょう。
犯人に2週間で戻って来るから家に帰りたい、と言って帰宅し、
約束だからと家族を犯人の家に戻しますか?
バカげています。
例えば加藤紘一氏は娘の加藤鮎子さんが拉致被害者で一時帰国したら、
約束だからと北朝鮮に鮎子さんを返しますか?
なんと薄情な、何と冷酷な。。。
犯人との約束だからと、折角取り戻した我が子を犯人宅に戻すバカはいません。
ただ蓮池さん、地村さん、曽我さんは勇気がありました。
蓮池さん夫婦、地村さん夫婦はお子さんを、曽我ひとみさんは夫と子供を北朝鮮に残していました。
いわば人質を取られたようなものです。
しかし強い意思と家族や親友たちの説得で日本に留まったのです。
帰国から2年後に北朝鮮に残していた家族が日本に帰国でき、ホッとしたものです。
これも北朝鮮の日本からの支援を期待したからなのかと思います。
当時、北朝鮮から大量の松茸をお土産にもらったと話題になっていましたが、
その代わり日本は北朝鮮にかなりの額の支援金を渡していたようです。
外務省のサイトには次の記述があります。
人道的見地から国際機関を通じた人道支援として食糧25万トン及び1000万ドル相当の医薬品等を供与することとした。
金銭は渡していないと言われていますが、「1000万ドル相当の医薬品等」とあります。
この医薬品等の「等」が曲者です。ドル紙幣の可能性はありませんか?
そして1000万ドル以上の現金が北朝鮮に渡っているのではと疑ってしまいます。
北朝鮮は多くの日本人を拉致しています。
そしてまだ帰国できない被害者も多くいます。
ですから日本から北朝鮮に賠償金を請求してもらいたいぐらいです。
約束を守る事よりも日本は騙す事も考えてもいいと思います。
嘘も方便です。
騙された振りをして騙す戦略。
そして巧妙に被害者を取り戻す戦略を考え、時には狡賢さも必要です。
そして何より、自分の家族が拉致されたと思って一日も早い解決を望みます。
どこか他人事に考えている政治家たち。
もっと自分の事として積極的に、そして真剣に取り戻す事を考えてもらいたいです。
”北に帰さない”と言うのは安倍さんの
意見だったとか。
これが政治決断でリスクも含めた覚悟があったと
思います。
いま日本に、こんなリーダーが必要ですね。
>この時ニュースよくおぼえています。... への返信
未だに安倍さんらの判断を批判している人もいます。
また蓮池薫さんの兄、蓮池透さんは北に帰さないと決めたのは安倍さんではない、自分だと。
また安倍さんの判断を猛批判していた加藤紘一氏。
他人事だから約束を守るべきだったと言えるのです。
取り戻せたのは5人だけ。
あれから誰も取り戻せないのが悔しいです。
名前書いたつもりでしたが、
コメントするのがスムーズにいきませんでした。
数字で四桁のところでつまずいた様です。
安全のために難しくなってると思いますが
私の不得手もあるのでしょう。
いつも興味のある、記事ありがとうございます。