ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。日本政府が模索している安倍首相と北朝鮮の金正恩委員長との日朝首脳会談に対する考え方について、ジャーナリストの櫻井よしこ氏と元防衛相の中谷元氏に聞いた。

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櫻井よしこ氏「米朝会談は実現できるかどうかも確信持てないという話をしましたが、そのような状況の中で、日本が焦っていま『会ってください』なんて言う必要は全くない。米朝会談をやって、核問題がどうなるかを見た上で、日米はそれまで緊密に連携しておいて、その上で判断したらいい。そして日本が北朝鮮と会う時には核に加えて拉致問題がありますから。拉致の完全解決をしなければびた一文出さないということは、トランプさんにもしっかり言うべきだし、北朝鮮にもしっかりと認識させるべきだと思う」

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中谷元氏「日朝会談もやはり焦ってやるべきじゃない。日本として毅然として、たとえ『孤立する』とか、『バスに乗り遅れる』と言われようと、それが向こう(北朝鮮)の戦術なんですよ、日本を懐柔しようという。乗せられないように、しっかりと引き続き日米で協力して圧力をかけ続けるということだと思う」

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日米首脳会談は4月17日、18日に、

南北首脳会談は4月27日にそれぞれ開催されます。

これらは5月末までに開催される予定の米朝首脳会談へ向けての

打ち合わせとも言えそうです。

その米朝首脳会談も両国の首脳の性格から開催されるかどうかも微妙です。

この米朝首脳会談の結果次第で日朝首脳会談も開催されるのではと言われています。

この事について櫻井よしこ氏と中谷元氏がテレビで対談しましたが

両人とも日朝会談については焦るべきではないとの意見です。

※動画はこちら ↓ 

http://www.news24.jp/articles/2018/04/05/10389696.html

北朝鮮は私たちが思う以上に強かで、戦略的です。

関係国の首脳の性格を分析し、どのように発言すれば一番有効なのか、

焦らせたり、予想外の動きで相手を有頂天にさせたりと、侮れません。

日本に対しても世論やマスコミ、そして国会の様子などは当然お見通しでしょう。

日本は拉致問題解決の最後のチャンスだと捉えて、米国韓国にも働きかけていますが

この事を北朝鮮はどう分析しているかです。

足元を見られるな、という事です。

北朝鮮は強かですから、どうすれば日本からより多くのお金を引き出せるか、

焦らし、つり上げ、そしてより良い条件で交渉してくるでしょう。

まずは強大な軍事力を持つ米国に働きかけ、

安易に妥協する事が無いよう釘を刺すべきです。

段階的に制裁を緩和すれば、北朝鮮に開発の時間を与えるだけです。

今までの日本は最後には妥協し、多大な負担を強いられてきました。

時には騙され、地団駄踏んだことも何度もありました。

北朝鮮の非核化は検証可能で不可逆的であると確認できるまでは信用出来ませんし、

拉致被害者全員が帰国できなければ、日本としての制裁解除は有り得ません。

その事を北朝鮮に十分認知させるべきですし、

日本政府は本気だとわからす為にも国会で北朝鮮問題を熱く議論すべきです。

何度も言うようですが、北朝鮮は日本の動向を分析しています。

国会でどのような議論をしているか観察し、拉致問題に関心がない事も知っているでしょう。

北朝鮮に拉致問題解決は避けられない事をわからす為にも

日本は拉致問題を真剣に議論しているところを見せつけてもらいたいです。

     ※参考画像 産経新聞より 

「安倍晋三首相、米皮切り相次ぎ首脳会談 北の包囲網突破許さず 「戦略描いたのは日本。置き去りではない」」の画像検索結果