【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は27日、2人の米政府高官の話として、今週にも予定されていたポンペオ国務長官の訪朝が急きょ中止になったのは、北朝鮮高官から「攻撃的」な内容の書簡を受け取り、成功の可能性が低いと判断したためだったと報じた。

 ポンペオ氏は24日朝、金英哲朝鮮労働党副委員長の書簡を受け取った後、ホワイトハウスでトランプ大統領に見せ、2人は訪朝中止を決断したという。ただ書簡の具体的内容は不明。トランプ氏は同日午後、「(北朝鮮の)非核化に関して現時点で大きな前進があるとは思えない」とツイートし、訪朝中止を明らかにした。

 北朝鮮が、朝鮮戦争(1950〜53年)の終戦宣言の早期採択を要求しているのに対し、米国は非核化に向けた核計画の申告を先に行うべきだとの立場で、米朝交渉は平行線をたどっている。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)とマティス国防長官は、早期の終戦宣言に反対しているという。

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