先の内閣改造で就任した茂木敏充外相が「記録より記憶に残る外交」を打ち出した。異例のハイペース外遊で「記録」を塗り替えた前任の河野太郎防衛相と一線を画す姿勢を示した格好だ。「ポスト安倍」と目される茂木氏と河野氏。外務省内には海外出張が大幅に減るとの観測が広がり、河野氏が確保に努めたチャーター機の経費も消化できない見通しだ。
河野氏は2年余りの外相在任期間中、77カ国・地域(延べ123カ国・地域)を訪問した。外務省に記録がある2002年以降、実数・延べ数で歴代トップだ。今月3日の記者会見では「外相が足を運ぶのが大事だ」と意義を訴えた。
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河野氏は記録を作るために海外へ行っていたのではないと思います。
茂木さんの「記録より記憶に残る外交」との発言は河野さんへの対抗意識でしょうか。
暗に海外主張が多かった事を批判しているのでしょうか。
外相は国と国との関係を良好にする役目もあるでしょうから、
事実を知るためには実際に当事国の外相に会って話をすることも大事でしょう。
河野氏は海外主張や海外の要人と会えばその都度Twitterに投稿していました。
無駄な出張があったのかどうかは分かりませんが、少なくともどんな仕事をしているのかわかりました。
そのツイッターを見る限り、記録樹立の為ではなかったと感じます。
外交の第一目的は記憶に残る事ではありません。
如何に国益になるかです。
曖昧な態度だったり相手国に押し切られた過去の外相と比べ、
河野氏は記録を残し、記憶にも残った外相でした。
そして何より国益を第一に考え、抗議すべきは抗議し妥協をしなかったと思います。
「それは受け入れられない!」
「極めて無礼だ」とはっきり相手国に抗議したこともありました。
外相はこうでないと務まりません。
茂木さんには記憶に残る外交ではなく国益を最優先に考える外交をしてもらいたいです。