警察当局は、流出した情報が不正競争防止法で定める「営業秘密」に当たるとみて同法違反容疑で事情聴取するなどして捜査を進めたが、その後、男性は出国した。

 男性が中国共産党員で、中国人民解放軍と接点があったことも判明。出国により今後の捜査は難しいとみられるが、中国は食料安全保障対策の一環として、自国農業の「現代化」を推進しており、情報を持ち出した背景事情として国家機関が関与していたかどうかなどの分析を続けている。

 捜査関係者によると、電子機器メーカーから持ち出された疑いがあるのは、ビニールハウスの室温や土壌の水分量などを、農作物の栽培に最適な環境に保つ機器のプログラムに関する情報

日本は中国に対して無防備過ぎます。

政権中枢の人達は友好国だと思っているようですが実態は日本の友好国ではありません。

尖閣諸島を自国領だと言って連日の接続水域入域に領海侵入を繰り返していますし、

確たる証拠もなく言い掛かりの様な罪状を付けて日本人を拘束する国です。

取り敢えず邦人解放をお願いに訪中した林外相ですが、「けんもほろろ」状態だったと見受けます。

 

そんな中、上記の報道です。

スマート農業に関する情報を中国に流出させたのを確認しているのに「男性」と書くマスコミ。

違法な行為なのですから「男」となぜ書かないのか、と思ったり。

因みにスマート農業については農水省のHPに詳しく書かれています。⇩

スマート農業:農林水産省

農業従事者の高齢化に人手不足を補う為にAIを活用した農法ですが、

この開発に時間と経費が掛かっていると想像できます。

それを簡単に中国に漏洩したと思うと腹立たしいですし、日本の法律の杜撰さが嘆かれます。

 

中国共産党の法律を調べ上げていた高市さん。

故に中国共産党に警戒すべきだと発信されていた高市さん。

この実態を初めて知ったのは2021年自民党総裁選での演説でした。

しかし遡る事5か月近く前にコラムに書いておられました。⇩

中国の『国家情報法』 | 8期目の永田町から 平成29年11月~ | コラム | 高市早苗(たかいちさなえ)

 

機微な罪状で中国に拘束された日本人。

それに対して日本が開発した貴重な情報をいとも簡単に中国人に盗まれた日本。

そして逮捕すら出来ず、中国への逃走を許した警察。

なぜ事情徴取し始めた時点でパスポート無効化など出国を食い止める方策を講じなかったのか。

国外逃亡が十分予測できたのに、何とも頓馬というか平和ボケというか、

事の重大さが分かっていたのかと言いたくなります。

 

中国側は2年前に企業スパイ防止策を発表しています。(2021/04/28 の記事です)

中国が外国勢力による企業スパイ防止策を発表 | ブルームバーグ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

この時点で日本側も企業スパイ防止策を考えて周知徹底しておくべきでした。

 

中国には反スパイ法があり、日本にはスパイ法すらありません。

中国には企業スパイ防止策があるのに、日本の産業スパイ対策が甘いとも⇩ (2021/06/23の記事)

日本の「産業スパイ対策」がどうにも甘すぎる事情 | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

記事によると、民間でもセキュリティークリアランスを導入しなければ、内部不正は防げない。

欧米企業との共同開発から日本企業が締め出されることになりかねない

と警告しています。

セキュリティクリアランス。。。

 

経済安全保障大臣として高市さんが制度設計に取り組んでいる制度で以下は昨年8月の記事です。

高市経済安保相 “セキュリティークリアランス制度 検証早急に” | NHK政治マガジン

 

スマート農業情報の流出が昨年のいつ頃なのか記事からは分かりません。

それが高市さんが取り掛かり出した後なのかどうなのか。

そして情報を流出された日本の電子機器メーカーはセキュリティクリアランスについてどれだけ理解していたのか。

中国人技術者にどれだけ警戒していたのか。です。

 

スパイ防止法もなく、セキュリティクリアランスについての理解もない日本です。

特にこれらの問題は中国が大きくかかわっている問題です。

岸田政権の親中派、媚中派が多い事。

一連の小西文書では自民党も含めた野党の高市さん叩きで、高市さんを追い詰めた事は国益に反しないのか。

そしてどれだけ高市さんが日本にとって必要な議員であり大臣であるのか、

それを国民はもっと知っておくべきではないのかと。

拙ブログでは高市さんを持ち上げ過ぎだとの声もあるかもわかりません。

しかし冷静に高市さんの活動を見て判断してもらいたいです。