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「国際社会が一致し行動を」長崎市長、8月9日平和宣言で訴えへG7広島サミット閉幕受け

2023-05-23 22:53:46 | つぶやき

国際社会が一致し行動を」 長崎市長、8月9日平和宣言で訴えへ  G7広島サミット閉幕受け(長崎新聞) - goo ニュース

2023/05/23 12:02

 長崎県長崎市の鈴木史朗市長は22日の定例会見で、被爆地広島であった先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)閉幕を受け、G7首脳らに「核兵器のない世界を実現するため、国際社会が一致し行動を」と求め、被爆地の訴えとして8月9日の平和祈念式典で読み上げる平和宣言文に盛り込む考えを示した。
 ロシアのウクライナ侵攻で核の脅威が続く国際情勢下でのサミット開催。鈴木市長は「首脳が『核兵器の使用と威嚇は許されない』ということにコミットした」と評価した上で、「しっかりと行動につなげる必要があるが、具体的な道筋はまだ見えない」とした。
 首脳らと広島の被爆者との面会について「被爆の実相に触れ、心に感じるものがあったのでは」と意義を強調。長崎の被爆者との面会がなかったが「被爆地を代表し、実相を伝えてもらった」と理解を示した。
 「核軍縮に関する広島ビジョン」が発表されたが、核兵器禁止条約への言及がないなど「不十分なところはある」としつつ「核軍縮に焦点を当てた成果文書は初めて。核軍拡に向かう流れを変える転換点に」と期待を寄せた。
 核抑止を正当化する内容だったことには「核兵器に頼らない社会を実現するよう日本政府が動くことを求めていく」と述べた
 
G7広島サミット。
概ね評価されているようです。
万全ではありません。
 
特に戦争で原爆投下を受けた広島で開催されたのですし、
何と言ってもロシアがウクライナに核兵器の使用をチラつかせているのですから、
広島サミットで核問題について議論したのは当然です。
 

外務省のHPには「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」原文(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)が掲載されています。

 
朝日新聞による要旨 ⇩
【要旨】核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン:朝日新聞デジタル

【要旨】核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン:朝日新聞デジタル

 広島で開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)は19日夜、「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」を発表した。主な内容は次の通り。 歴史的な転換期の中、G7首脳は19...

朝日新聞デジタル

 

【核兵器の不使用】
77年間に及ぶ核兵器の不使用の記録の重要性を強調する。
ロシアのウクライナ侵略での核兵器の使用の威嚇、核兵器の使用は許されない。
安全保障政策は、核兵器は防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、戦争及び威圧を防止すべき。

【核兵器数の減少】
冷戦終結以後に達成された世界の核兵器数の全体的な減少は継続し、逆行させてはならない。
核兵器不拡散条約(NPT)は、国際的な核不拡散体制の礎石だ。
核兵器のない世界という究極の目標に向けた我々のコミットメントを再確認する。

新戦略兵器削減条約(新START)を損なわせるロシアの決定を深く遺憾に思う。
中国による透明性や有意義な対話を欠いた、加速している核戦力の増強は、世界及び地域の安定にとっての懸念となっている。

【核兵器の透明性】
核兵器に関する透明性の重要性を強調し、米国、フランス及び英国が、自国の核戦力やその客観的規模に関するデータの提供を通じて、効果的かつ責任ある透明性措置を促進するためにとってきた行動を歓迎する。まだそうしていない核兵器国がこれに倣うことを求める。

【核分裂性物質】
核兵器または他の核爆発装置に用いるための核分裂性物質の生産を禁止する条約の即時交渉開始を求める。核軍備競争の再発を阻止するための優先行動として、核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)への政治的関心を再び集めることを全ての国に強く求める。まだそうしていない全ての国に対し、核分裂性物質の生産に関する自発的なモラトリアムを宣言または維持することを求める。

核兵器の実験的爆発】
いかなる国もあらゆる核兵器の実験的爆発または他の核爆発を行うべきではないとの見解において断固とした態度をとっている。包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効もまた喫緊の事項だと強調する。
 
核不拡散】
核兵器のない世界は、核不拡散なくして達成できない。北朝鮮による完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な放棄という目標への揺るぎないコミットメントを改めて表明する。北朝鮮に対し、核実験または弾道ミサイル技術を使用する発射を含め、不安定化をもたらす、挑発的ないかなる行動も自制するよう求める。
 
民生プルトニウム】
民生用プルトニウムの管理の透明性が維持されなければならないことを強調する。民生用プログラムを装った軍事用プログラムのためのプルトニウムの生産または生産支援のいかなる試みにも反対する。

我々が望む世界を実現するためには、その道がいかに狭いものであろうとも、厳しい現実から理想へと我々を導く世界的な取り組みが必要だ。広島及び長崎で目にすることができる核兵器使用の実相への理解を高め、持続させるために、世界中の他の指導者、若者らが広島及び長崎を訪問することを促す。

 

核軍縮に関する広島ビジョンを読むと、ロシア、中国、北朝鮮が槍玉にあがっています。

当然でしょう。

現在、国際社会を不安定にしている原因はロシアが仕掛けたウクライナ戦争ですから。

核戦争の懸念、エネルギーや食物の流通が阻害される事による不景気。

これらの原因は全てロシアにあると言っても過言ではありません。

他には北朝鮮が核実験やミサイル発射で地域を不安定にし、

更には軍事大国となった中国の動きも懸念材料です。

そう考えると、サミットが広島で開催されてよかったと思います。

但し、そうは言っても核兵器を保有している国に核廃棄を求めたところで素直に従う筈はありません。

核放棄をしたウクライナに侵攻したロシア。

そして核兵器を持つロシアはその使用をチラつかせ、国際社会を不安にさせている現実。

この世から核兵器がなくなれば平和になると考えるのは当然の事ですが、

独裁国家が核保有している現実を見れば、核廃棄は不可能と思うのは当然の事です。

繰り返しになりますが核放棄したウクライナの現状を見れば、どの国も核廃棄をする筈はありません。

廃棄したら核保有国に世界は支配される事は火を見るよりも明らかです。

核保有国に世界は支配される事になります。

廃棄するなら一斉にしないと意味ありませんし、一斉に廃棄など出来る筈もありません。

 

早くウクライナ戦争を終わらせて欲しい。

ではどうすればいいのか。

理想はプーチンを説得してウクライナから撤退させる事ですが、

そうは簡単にプーチンが従う筈はありません。

 

何とかロシアをウクライナから撤退させたい。

その為に西側諸国はウクライナに武器を供与しています。

ロシアが撤退する事はロシア兵に死傷者が多く出る事も意味します。

そう考えると何か釈然としません。

 

ウクライナ戦争が始まってからもう1年3か月になります。

国連がもっと機能していたらと思いますが、ロシアは常任理事国で拒否権を持っている為、

国連は骨抜きにされています。

世界の警察を放棄したアメリカには頼れず、あとはロシア人の判断に頼るしかありません。

ロシア国内の、そして世界中に住む全てのロシア人はこの戦争をどう思っているのか。

そして何としても戦争を止めさせねばならない、そんな強い気持ちを持って欲しい。

最後にはクーデターを待つしかないのでしょうか。

ロシアの崩壊・・・・。

現実的なのでしょうか。

 

社会は法により秩序が保たれます。

違法な事をすれば拘束され裁かれ、罰を受けます。

では国際社会ではどうなのでしょう。

国際法が機能しているのか。どうなのか。

無法者の独裁者を前に、何も出来ないのか。

 

虚しくなります。

プーチンを前に何もできない国際社会。

ロシアが勝ち、ウクライナがロシアの支配下に置かれれば、習近平や金正恩はどう思うのか。

悪しき前例としない為に、そして不可能だと分かっていてもプーチンを拘束し、罰して欲しい。

 

この戦争は日本には関係ないとか、

日本がウクライナ支援に税金は使うな、と言う人もいます。

しかしウクライナを日本に置き換えて考えて欲しいです。

ロシアが北海道に攻めてきたら?

中国が尖閣に上陸し、与那国島、石垣島へと侵攻してきたら?

日本だけでは立ち向かえません。

アメリカの協力もそうですし、国際社会を味方につけなければなりません。

ですから、どうしてもウクライナ戦争は他人事とは思えないのです。

広島サミットで様々な事を議論し、そして核軍縮に関する広島ビジョンを発表しましたが、

それが絵に描いた餅にならないように、ウクライナ戦争の終結に繋がるようになって欲しいです。

 


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