カブール市内の路上で26日夕、大使館のアフガン人職員と家族など数百人が集まった。日本政府が用意した十数台のバスに乗り、空港へ向かおうとした矢先、空港付近でテロが起きた。状況確認をする間に暗くなり、退避は中止した。(略)

 一方、JICAのアフガン人職員らは当時、約10台のバスで空港に向かう途中だった。約300人が乗り、「無事に空港にたどり着けるだろうか」と語り合っていた時、テロの一報を受けて引き返したという。(略)

このアフガン人職員は電話取材に、「日本政府が間に合うように連れ出してくれなかった・・・・・」

(略)    ◇

 日本政府が26日、空自輸送機でアフガン人14人をパキスタンに退避させていたことが分かった。政府関係者によると、移送対象の邦人や大使館のアフガン人職員らが空港にたどり着いていなかったため、外国政府の要請で予定外のアフガン人を乗せたという。緊急時の自衛隊機による在外邦人輸送は過去に4例あるが、外国人を乗せたのは初めて。

 政府は、少数の邦人とアフガン人職員ら最大約500人を輸送機で退避させる予定だったが、成功したのは共同通信通信員の女性1人とみられる。防衛省幹部は、「退避作戦の継続は困難だ」と語った。

先日の報道でアフガニスタンから退避できたのが1人と聞いて驚きました。

最初500人だと言っていたのに1人だけだと。

直前に起こったテロで引き返した為でしたが、その1人が共同通信の女性だった事にも驚きました。

 

その詳細は退避できなかったのは日本大使館関係者とJICA関係者で、

どちらもアフガニスタン人のようです。

勿論、日本の為に働いてくれていた方とそのご家族ですから見放す訳にはいきませんが、

それでもJICAのアフガニスタン職員の「日本が連れ出してくれなかった」との批判には違和感を覚えます。

 

では、なぜ日本の退避作戦が遅れたのでしょう。

欧州や韓国の退避は完了しているようです。

因みに韓国は26日に377人、27日に13人の計390人が退避完了しています。

アフガン現地職員ら13人が韓国到着 390人全員の入国完了 | 聯合ニュース (yna.co.kr)

 

日本の動きが遅いのは残念に思いますが、その原因は自衛隊法にありました。

自衛隊、退避作戦に法的制約=安全確保できず、空港くぎ付け―アフガン(時事通信) - goo ニュース

記事によると、

自衛隊法84条の4に基づく「輸送」で、空港内での邦人らの誘導と空自機による退避が中心。同法は輸送を「安全に実施することができると認めるとき」に限定。

自衛官が市中に退避希望者を迎えに行き、警護して連れてくることはできない。

更に自衛隊法84条の3

派遣先となる受け入れ国の同意や現地の治安が維持されていることが要件。

となっています。

これでは国民の命と安全を守る事は出来ません。

当時、左翼野党はこの法案を戦争法案と呼び、猛反発していました。

その結果修正がされましたが、やはり危惧していたことが起きたようです。

平和安全法制 - Wikipedia

今回の事に関して恐らく野党たちは政府を批判するでしょうが、

5年前の事も忘れたのかと言いたいです。

 

危険だから自衛隊が救出に行くのです。

それなのに相手国の同意や治安が保障されている事が条件とは現実無視もいいところです。

あまりにも左翼思想の人は憲法9条に依存し過ぎています。

9条さえあれば安全なはずありません。

左翼野党の意見を取り入れる事の愚かさ、その野党を応援するマスコミたち。

真実は何か、何が必要なのかを私たちはもっと考えるべきです。