
西日本豪雨を受けて開設された避難所で、段ボールでつくられた簡易ベッドを導入する動きが進んでいる。床に寝るよりも衛生的で、エコノミークラス症候群などの予防効果や災害関連死対策としての重要性を指摘する専門家もいる。被害の大きかった岡山県倉敷市真備町にも、週末にかけて段ボールベッドが導入される予定という。
広島市南区の市立楠那小の避難所には10日に段ボールベッドが運ばれた。同日夜には早速段ボールベッドを組み立てて休んだという男性(68)は「もともと腰が悪くてつらかった。自宅でもベッドだから安心して寝られる。椅子にもなるので、早く届けてほしかった」。
(略)
段ボールベッドは2014年の広島市の土砂災害や、16年の熊本地震の際も導入された。床に寝るよりも横になったり起き上がったりする動作が楽になる。動かずにいる時間が長くなると、下半身に血栓ができてエコノミークラス症候群を引き起こしやすくなる。
(略)
「避難所・避難生活学会」の水谷嘉浩理事(47)によると、事前に協定を結んでいた自治体には段ボールベッドが導入され、現在までに広島市内には約450、愛媛県内には約1千の段ボールベッドが運ばれた。倉敷市からは、避難者全員に届くように約2400の段ボールベッドの発注があったという。水谷さんは「人命救助と並行して、災害関連死を防ぐ取り組みも続けていきたい」と話す。********************************************************************************
13日午後5時55分、岡山県倉敷市真備町地区
世界的に有名な建築家の坂茂さん(60)と学生らのグループは13日、西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区の避難所を訪れ、紙筒と布を組み合わせた間仕切りを設置した。個室のほか、更衣室などにも使用してもらい、避難所のプライバシーを確保する。
間仕切りは、幅、奥行き、高さそれぞれ約2メートルを紙筒で立方体の形に枠組みし、前後左右を白い布で覆う。手軽に誰でも組み立てられるのが特徴だ。
坂さんの考案した間仕切りは、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震でも設置されており、倉敷市には約500セットを無償で提供した。総社市や高梁市でも設置する予定だという。********************************************************************************
西日本を襲った豪雨は想像以上のものでした。
先週の水曜頃から西日本は雨でしたが、それから週末にかけては
集中的にそして長時間の激しい雨だったので各地に大きな被害をもたらしました。
避難所には多くの方が避難されていますが、長期になればそれだけ疲労も堪ります。
そして体育館などでの雑魚寝となれば心身ともに疲れる事と思います。
この様な不便な生活を強いられる事が嫌で避難を躊躇され、
結果、犠牲になられた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
今後、早めの避難を躊躇わない為にも、避難所のイメージが少しでも良くなればと思います。
避難所は固い床の上に寝る事やプライバシーが確保できませんが、
この程、段ボールベッドや、布の仕切りが避難所に順次設置されます。
普段の生活に比べればお粗末でしょうが、それでも少しでも楽に生活できればと思います。
また、厳しい暑さですので、順次エアコンが設置されていますが
政権批判のデマも広がっていて、何でも政権批判に利用する人がいるのが残念です。
【エアコン①】
— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2018年7月13日
エアコン設置につき、時系列で説明せよとの声がありますので、詳しく述べます。
まず8日(日)朝の非常災害対策本部で総理から「週明けから猛暑が想定されるので熱中症防止の為、避難所のエアコン設置を進めること」と指示。(決して自分の視察先に設置せよとの指示ではありません)
折角のエアコンです。間仕切りでエアコンの効き目が損なわれない様に工夫してもらいたいです。