29日夜、沖縄県の嘉手納基地上空で行われたアメリカ軍のパラシュート降下訓練に地元が強く反発するなか、アメリカ軍は30日コメントを発表し、「部隊の即応性を維持するために不可欠な訓練だった」として理解を求めました。
アメリカ軍は29日夜、嘉手納基地上空で、ことし4回目となるパラシュートの降下訓練を行いました。
これは平成8年に日米両政府が降下訓練を伊江島補助飛行場に原則、集約することで合意して以降、1年間の回数として最多で、沖縄県や周辺自治体は強く反発しています。
これについて在日アメリカ軍司令部は30日午前、コメントを発表し、この中で「日本との協定では、悪天候を含む例外的な場合において、嘉手納基地を代替地として使用できるとしている。気象データは、夜間の訓練が伊江島では安全に実施できないことを示していた」と指摘し、訓練は日米の合意に基づいて適切に行われたと強調しました。
そのうえで在日アメリカ軍の司令官、ケビン・シュナイダー中将のコメントを引用する形で「訓練は関係する部隊の即応性を維持するために不可欠だった。現実に即したこうした訓練は非常に重要だ」として、即応能力を保つうえで必要だったと訴えました。
また、在日アメリカ軍は30日、公式のツイッターにパラシュート降下訓練を写した写真を掲載しました。訓練の様子を公開することで、訓練への理解を求めるねらいがあるとみられます。
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沖縄での米軍のパラシュート訓練は伊江島と日米で合意しているようです。
しかし29日、その合意を守らず嘉手納基地で訓練をした米軍。
それで河野防衛相が米側に抗議したのですが、
米側は嘉手納基地を代替地として使用できると反論してきました。
それは日米協議で合意されていると。
では米側の主張は本当でしょうか。
米軍は、例外的な状況において嘉手納基地の使用を認める合同委員会の合意を順守します。即時の訓練および即応性要件と伊江島の昨晩の悪天候では、訓練を嘉手納に移す必要があり、協定の要件を満たしていました。嘉手納およびその他の日本でのすべての訓練行事はこの枠組みの下で実施されます。 pic.twitter.com/QT85e8mvZH
— 在日米軍司令部(USFJ) (@USFJ_J) October 30, 2019
在日米軍司令官シュナイダー中将:「昨日のパラシュート訓練は成功し、関係する部隊の即応性を維持するために不可欠であった。」「このような現実的な訓練は重要であり、日本の安全保障に対する我々の義務を果たすにあたって、日本の皆様の理解と支援に感謝しています。」https://t.co/b51GniDcIV
— 在日米軍司令部(USFJ) (@USFJ_J) October 30, 2019