【ワシントン=黒瀬悦成】ペンス米副大統領は24日、ワシントンの政策研究機関「ウィルソン・センター」で「米中関係の将来」について演説した。ペンス氏は「米国はもはや、経済的関与だけでは中国共産党の権威主義的体制を自由で開かれた社会に転換できるとは期待していない」と述べ、中国に対して不公正な貿易慣行人権抑圧、宗教弾圧を正すよう引き続き包括的な圧力を加えていく姿勢を強調した。

 ペンス氏は、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺に民兵が乗る漁船を多数派遣したり爆撃機を飛ばすなど、「同盟国である日本に対する挑発行為を繰り返している」と批判した。

 ペンス氏は「中国は(トランプ)米大統領が交代するのを求めている」とし、中国がトランプ氏を敬遠するのは「米国の対中政策が効果を上げているからだ」と指摘。その上で「トランプ政権は決して(中国に)屈しない」と強調した。

 ペンス氏は一方で、「中国との対決は求めていない」「中国の発展を封じ込めることは目指していない」と指摘し、「中国の指導部や人々と建設的な関係を望みたい」とした。

 トランプ大統領と中国の習近平国家主席は11月にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の場で会談し、貿易協議に関し部分合意を目指している。

 ペンス氏が中国に対して厳しい姿勢を示す一方で中国との建設的関係にも言及したのは、貿易協議への影響に一定の配慮をした可能性がある。

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ペンス米副大統領が中国について、

不公平な貿易慣行、人権抑圧、宗教弾圧について批判するとともに

尖閣諸島での挑発行為も批判しました。

 

特に尖閣諸島周辺への中国船を軍事行動可能な船舶との認識ですし、

爆撃機による領空侵犯にも触れて批判しています。

更には『同盟国である日本』とはっきり述べている事に心強く感じます。

「日本は米国の同盟国だ!

日本に変な真似をしたら許さないぞ‼︎」

と言ってくれていると思いたいです。

 

しかし、肝心の日本はというと、尖閣に対する国民の関心は薄く、

更に言えば安倍首相の中国に対する融和的な態度には失望します。

来春に習近平氏を国賓として迎える意義はなんなのかです。

まるで中国に擦り寄っていると思いますし、

尖閣への中国の態度を容認しているのかと思ってしまいます。

来春の習近平氏を国賓として迎えてよいものか、

尖閣問題で強硬的な態度を取り続ける中国を許すとの間違ったメッセージにならないか、

そしてそれが国際社会へのメッセージにもならないのかと危惧します。

是非この事を野党に国会で追及してもらいたいです。