加藤勝信官房長官は13日午後の記者会見で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に11日午前に侵入した中国海警局の船2隻が13日午後時点も領海内にとどまっていると明らかにした。「依然として尖閣諸島周辺のわが国領海にとどまっている。既に侵入から丸2日以上、こうした状況が続いていることは遺憾だ」と述べた。

 加藤氏は13日午前に外交ルートを通じて、繰り返し厳重抗議したとも説明し、「日本漁船に接近しようとする動きを直ちにやめ、速やかにわが国領海から退去するよう強く求めている」と語った。今回の侵入は平成24年9月の尖閣諸島国有化以降、過去最長だった今年7月4〜5日の39時間23分を大幅に超えている。

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中国海警局の船2隻が11日午前10時47分頃から尖閣沖の領海に侵入し、

最新の情報では、13日午後3時現在も大正島近辺の領海内に居続けています。

これは今までの領海侵入の最長39時間23分を優に超えていて

領海侵入ではなく完全な領海「侵犯」と言わねばなりません。

中国側は着々と侵略への道を進め、次の段階に入ったと言えそうです。

 

あの「尖閣諸島デジタル博物館」開設が次のステップへの合図だったのでしょう。

国際世論への主張を強め、あたかも日本がゴリ押しをしているかのように見せるデジタル博物館。

それでも習近平の国賓招待を中止しなかった日本政府。

「会って話せばわかる」「おもてなしをすればわかってくれる」・・・・。

そんな生易しい態度で中国が変わるとでも思ったのでしょうか。

 

親中派の代表、二階幹事長は「会って話せばわかってくれる」との考えでしょうが、

もうとっくにそんな時期を通り越しています。

国賓招待をした日本から儀礼上断れないとの意見もありますが、

その前に日本の領土を脅かし、領土を取ろうとしている国の首脳が国賓に相応しいかという事です。

いわば「敵」をもてなす理由がありますか。

敵をもてなす時点で、負けを認めたようなものです。

主と従。主人にぬかずく家来。そんな構図を想像してしまいます。

朝貢外交そのものではありませんか。

 

このままいつまで攻防を続けるつもりなのでしょう。

武力衝突は避けなければなりません。

しかし尖閣諸島は日本の領土なのですから、それを主張せねばなりません。

その為には何をするのか。。。

武力衝突を避けつつ、主張するにはどうするのか。

 

好機を逃しました。

躊躇しているうちに中国に先を越された感が強いです。

尖閣の自然調査や湾口整備が穏当な対抗策でした。

それをもっと早くにするべきでした。

いくつもの機会がありました。

その時々に、躊躇した為にその機会を逃したのです。

それは政権側だけでなく、野党にもその責任があります。

領土問題の時こそ、野党は政権を追求すべきです。

違法でもない事を長時間にわたり追及したのは何だったのでしょう。

本質から目を逸らすためだったのかとさえ思ってしまいます。

様々な中国の動きを想定し、それぞれの対抗策を事前に協議しているのかどうなのか。

ただ手を拱いているだけではあっという間に、何の手を打つ術もなく取られてしまいます。

 

領海侵入の時間を更新した、との報道で終始してきたマスコミたち。

危機感を抱いていたのかと思わずにはいられません。

今こそ自国領が侵略される事の意味を国民に訴えてもらいたいです。

そしてこのような時こそ政権批判を強めるべきではないでしょうか。

また尖閣諸島周辺への漁船の出漁が中国側に漏洩しているとの報道もありますが、

この事についてマスコミ全社が大々的に報道してもらいたいです。

平和ボケだと言われて久しいですが、危機感がない人が多い事が嘆かわしいです。

 

※領海侵犯をしていた2隻は13日午後8時半前までに領海を離れ、領海侵犯は57時間超になります。

また、この2隻の他に別の2隻の計4隻が午後8時50分現在、接続水域を航行中だそうです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201013/k10012662101000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003