札幌市の繁華街ススキノのホテルで2023年、会社員の男性=当時(62)=が殺害され、頭部を切断された事件で、殺人ほう助などの罪に問われた医師の田村修被告(61)の裁判員裁判の公判が18日、札幌地裁(渡辺史朗裁判長)であり、検察側は懲役10年を求刑した。
田村被告は殺人罪などで起訴された田村瑠奈被告(31)の父親。起訴状によると、瑠奈被告が男性を殺害することを知りながら、事件前にのこぎりやキャリーケースを購入して提供。23年7月、現場のホテルと札幌市内の自宅間を車で運転して瑠奈被告を送迎し、自宅に切断された男性の頭部を隠すことを容認した上、瑠奈被告が頭部を損壊する様子をビデオ撮影するなどし、犯行を手助けしたとされる。
恐ろしい殺人事件でした。
身の毛もよだつ、というか悍ましいというか。
常人では考えられない殺人方法とその後の遺体損壊。
頭部を切り離し自宅に持ち帰るだけでも恐ろしい。
更には自宅で頭部皮膚を剥がし、眼球までくり抜いたとの報道もありました。
よくもまあこんな事が出来たものだと。
アニメやホラー映画で同様の場面があるのかと思うほどです。
それだけ現実味のない殺人事件です。
問題は娘が子供の頃からの異常な行動を両親は放置した事です。
それも父親は専門知識があり、日常的に精神異常者の患者を治療する医師です。
中学生の頃に専門医に診せてカウンセリングなどの治療をするべきをなぜしなかったのでしょう。
勿論、精神科医師だからこそプライドの様なものが邪魔をして他人に診せるのを躊躇ったのかもわかりません。
しかし娘の事を思えば早期治療をするべきだったのです。
少なくとも家庭内暴力が始まった時に入院治療させるべきでした。
娘が殺人をした事を知っても警察に知らせることもせず、
死体損壊を始めてもやめさせる事なく動画撮影した父親。
また同居の母親もこの異常な父娘の姿を見ても家庭内の秘密にしたのです。
父親は凶器の購入と娘を殺人現場への送迎もした様です。
更には遺体損壊をやめさせる事もせず撮影までしたのですから父親の罪は重いです。
被害者にも落ち度があったとはいえ、この家族3人には厳しい判決を下してもらいたいです。
父親の懲役10年が妥当なのかどうかわかりません。
軽いのか重いのか。
減刑するべきかどうなのか。
殺害する事を知っていたのに止めず、消極的とはいえ手助けをしたこと。
これは遺体損壊を幇助した事にもなりそうですから厳しい判決を言い渡してもらいたいです。
実行犯である瑠奈被告はどう考えても精神異常者ですから減刑されると思います。
ですから裁判が終われば医療刑務所に収監し、正常になるまで社会に出さないでもらいたいです。
ところで随分前になりますが、佐世保での小学6年生女児が同級生を学校内で殺人した事件や
女子高生が友人を独り住まいのアパートで殺害し腹部を切り裂いた事件のその後はどうなったのか気になります。
2004年に12歳の時に事件を起こし、2008年に施設から出所しているようです。
2014年に16歳の時に事件を起こし、2024年までの収容が決まったとありますが、その後どうなったのか不明です。
また1997年の神戸で起きた児童連続殺傷事件も衝撃的でしたが、2004年に犯人は既に社会に出ています。
残忍さや繰り返しの犯行から考えると神戸の事件の犯人は収監期間が少な過ぎる気もします。
時代背景もあるのでしょうが、少年Aと言われた犯人は今真面に生活しているのか、今後犯罪を繰り返さないか気になります。
さて札幌の田村瑠奈被告、成人していますし殺害方法が極めて残虐で遺体を愚弄した事を考えると極刑か無期懲役にしてもらいたいですが、司法はどう判断するのでしょう。
精神の異常はどの程度判決に影響するのか、そして被害者にもそれなりの理由があるのも影響するのか。
そんな事を考えます。
精神異常を理由にを軽くするのはどうかと思います。
もしもそうであっても完全に真面になるまで社会に出さないでもらいたいです。