旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と、政界やメディアなどとの関係が取り沙汰されている。先週末には、日本テレビ系「24時間テレビ」のボランティアスタッフとして、信徒らが7年間も参加していたことを教団側が公表した。
安倍晋三元首相は、旧統一教会に支持してもらっても、抑制的な接触に留めており、有利な計らいとも無縁だったようだ。「国葬(国葬儀)」を行うのだから、岸田文雄首相は国民に説明すべきだと思う。それをしないから内閣支持率も下がっている。
旧統一教会が、強い批判を浴びたのは1990年代前半である。冷戦下では北朝鮮を批判していたのに、91年に教祖の文鮮明氏が訪朝してから「南北統一」に転換した。このことで資金を必要としたのか、大規模な合同結婚式(92年)や霊感商法に走った。
文氏は、米国で脱税の罪で実刑判決を受けたため、日本に入国できなかった。ところが、宮沢喜一政権時代の92年、政治的判断で入国が認められた。当時、竹下登氏、小沢一郎氏とともに「金竹小」の3人組で、宮沢政権に力を持っていた金丸信氏の主導という。
金丸氏は90年、自民、社会両党の「金丸訪朝団」で北朝鮮を訪問し、金日成(キム・イルソン)主席と会談した。朝鮮労働党との3党共同宣言には拉致問題の記述はなく、北朝鮮に有利な国交回復で合意していた。
文氏が来日中に会談したのは、金丸氏と中曽根康弘元首相で、中曽根氏は前年の合同結婚式にも祝辞を送っていた。
このとき、岸田首相は、宮沢首相の側近で姻戚でもあった父、文武議員の秘書だった。安倍氏は父、晋太郎元外相が亡くなった後、立候補準備中であり、文氏の入国に関与していない(拙著『家系図でわかる 日本の上流階級』清談社)。
その後、旧統一教会に対し、「解散命令を含む厳しい措置がとられてしかるべきである」という国会の質問主意書が出された(94年6月23日)が、答弁書(94年7月12日)で、「反社会的な団体であるかどうかについて判断する立場にない」などと、何もしなかったのが、自民党と社会党、新党さきがけが連立した村山富市内閣である。
このとき、鳩山由紀夫氏や菅直人氏、枝野幸男氏らは新党さきがけ幹部だった。
2012年12月にスタートした第2次安倍政権では、消費者裁判手続特例法と消費者契約法改正が施行され、霊感商法への規制強化が行われた。一方、民主党政権下では、こうした動きは見られない。12年以降、安倍氏が凶弾に倒れるまで、国会会議録検索システムでは衆参両院で「統一教会」が取り上げられたのは5回しかない。
いま安倍氏を厳しく批判している前川喜平・元文科事務次官の甥、自民党の中曽根康隆衆院議員と旧統一教会の関係も発覚した。前回衆院選前の21年9月、群馬県内にある旧統一教会の教会で開かれた激励会に出席していた。きっと、重大な問題とは思われていなかったのだろう。
■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書・共著に『家系図でわかる 日本の上流階級』(清談社)、『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス)、『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか 地球儀を俯瞰した世界最高の政治家』(同)など多数。
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統一教会と自民党議員との関係が連日のワイドショー等で取り上げられています。
霊感商法や献金、そして二世信者の窮状や葛藤が訴えられています。
ではなぜ今なのか。
安倍元首相暗殺事件を境に、日増しに自民党議員への批判が高まっていますが、
そんなに大問題ならなぜ今まで社会問題にならなかったのかが疑問です。
なぜ紀藤弁護士はもっとマスコミに訴えなかったのか、
なぜ有田芳生元議員は国会で取り上げなかったのか。。。
※5回質問していますが、直接的な質問ではありません。検索結果一覧 | 国会会議録検索システム (ndl.go.jp)
それが不思議であり納得できないのです。
祝電を打ったからと非難され、ボランティアとして選挙の手伝いをしてもらったからと批判され、
系列の新聞のインタビューに答えても非難される自民党議員たち。
これに対して、自民党批判の急先鋒のミヤネ屋系列の24時間テレビに信徒が関係していても
日テレは問題ないとの見解。
更には立憲民主党議員も関係していたと分かっても、こちらへの批判はほぼ皆無。
おかしくないですか。
旧統一教会の創始者文鮮明の訪朝と金丸信らの訪朝。
※この時石破茂氏も同行。。。あの噂がこの時だった。
米国で有罪だった文氏は入国できないのに政治的判断で入国させた宮沢政権。
この時も小沢一郎は自民党幹事長で発言力があった。
また岸田首相は幹事長を補佐していた父親の秘書だった。
安倍元首相に関しては第2次安倍政権では、消費者裁判手続特例法と消費者契約法改正が施行されていますが、この事については殆どテレビでは取り上げない不思議。
また旧統一教会を反社会的団体として解散させるべきとの意見がありますが、村山内閣では
「反社会的な団体であるかどうかについて判断する立場にない」
と答弁しています。
この時鳩山由紀夫氏や菅直人氏、枝野幸男氏らは連立を組んでいた新党さきがけ幹部だったのです。
知れば知るほど、マスコミの世論誘導が酷すぎます。
今日も野党の応援団のマスコミは自民党不利な報道を続けているのでしょうか。
金丸訪朝に同行していた小沢一郎氏は旧統一教会についてよく知っていると思いますから
是非この問題の根幹について、正直に話してもらいたいです。
あと触れられたくないであろう金丸訪朝団に同行した石破さんにも当時の事を聞きたいです。