自民党総裁選(8日告示―20日投開票)を巡り、野田聖子・前総務会長は、総裁選の「無投票」回避を主張して出馬を模索しているが、再選を目指す安倍首相との対立軸が明確でないこともあり、推薦人集めは難航している。
首相の陣営は「挙党一致」をアピールするため、党内で幅広く推薦人を集めている。
野田氏は2日の講演で、「総裁は皆さんの審判を受けずに首相になって(任期の)3年間、かじ取りをする。皆さんとの絆をきちんと作っておく必要がある」と述べ、改めて選挙戦の必要性を強調した。ただ、出馬に必要な20人の推薦人確保のメドは立っていない。現時点で「10人程度」(周辺)にとどまっているという。
野田氏は毎週、浜田靖一・元防衛相ら自らに近い議員10人前後で昼食会を開いている。主要メンバーの一人は3日、「大義がなければ応援できない。『無投票阻止』だけでは弱い」と語った。野田氏は出馬にこぎ着ければ、人口減問題や女性の活躍推進を訴える方向だが、第2次安倍内閣当時に総務会長を務めただけに、「真っ向から首相の政策は否定できない」(首相周辺)というジレンマも抱える。「何をやりたいのか分からない」との声は党内で少なくない。
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