らぁ麺くろき @大津市一里山2丁目:鶏煮干冷しらぁ麺

昨年4月、開店したばかりに頃に一度訪れたこのお店。この頃はどんな様子か気になって寄ってみることにした。外から見た感じ、窓のところにグリーンカーテンが少し繁ること以外、特に変わった感じはない。

前回訪れた時には気づいていなかったが、店舗横のこのスペース、駐車場として使っていいようだ。

ただし、自転車の駐輪スペースと兼用なので、チャリンコの出入りがあった時にひょっとしたら車のサイドに「ガリっ」とやられたりする可能性ありやなしや。クルマの場合はやはり近隣のコインパーキングとか利用の方が無難かも。

さて、この日の券売機。昨年の開店当初とはかなり変わった。「きつねらぁ麺」とか、ちょっと面白そう。期間限定メニューの中にも「鶏煮干カレー」とか、ちょっと余所には見当たらない個性的なメニューも。

結局、連日の暑さにへこたれているチキンな私は、「鶏煮干冷しらぁ麺」を選択。

テーブルのメニューには各メニューについて写真と主要諸元(スペック)が書かれている。こういう情報をさりげない形で提供してくるのは、ありがたい。かつ、注文したメニューが出来上がってくるまでの時間を退屈せずに過ごせる。また、それぞれのメニューに対する作り手側のメッセージとも受け止められる。

昨年に訪れた時にはあったかなかったか覚えてないが、レトロな壁掛け電話(たぶんオブジェだと思うが)の横に、海系和風の乾物素材をわざわざ陳列して見せている。

しかも、ご丁寧に鰹箱までさりげなく置いてみたりして。(けど、こういう乾物系は本来、冷暗所保存の方が望ましいとは思うんだけど。「見せる用素材」と「使う用素材」は分けているのかな?)ともあれ、こうして観察してみれば、分かる人には分かる結構マニアックなアピールを感じ取ることができる。(こういうこと、どうでもいいと思う人にはホントどうでもいいことだろうけど。)

 

さあさあ、注文の品が出来上がってきた。冷涼感を意識してか、ガラスの器を選んでいる。

冷やしになっても、昆布や椎茸の、決して表舞台に出てこない地味な出汁感が下支えになっていることがうかがえる味。華やかなものが持てはやされがちなラーメンの世界で、こういう地味な美点を感じ取る人は、このお店にまたリピートするのかしら。赤ピーマンの側面にわざわざ焼き目をつけたりする芸の細かさ。水戻しした干し椎茸を敢えて具に起用するセンス。青ネギのように見えたのは、実は刻んだ大葉でネギの薬味感は敢えて避けていること、鶏チャーシューと穂先メンマのしっとり感。そんな和テイストを冷やして締めてぐにゅんとした質感の麺で堪能させてくれる。こういう味わい、大将と奥さんの絶妙の静かなやりとりも含めて、やはりこのお店ならではの世界だ。

調理にかかるほとんどの作業は、あいかわらず大将がほぼ一人で行われる。奥様は、いつから始めたのか知らないけど、食後サービスのわらび餅を絶妙のタイミングで供されることに全神経を注がれているかのようにさえ見える。その前に、このわらび餅に黒蜜を落としいれるタイミングもまた、早すぎても遅すぎてもいけない。そこにはまさに、絶妙な「読み」が働いている。あたかも、能楽の様式美にも似たこのお店ならではの時間の流れ方...こういう、物静かにして、絶妙なもてなしは、刺さる人にはグサッと刺さる筈。やはり、愛すべき佳店。

らぁ麺 くろきラーメン / 瀬田駅
昼総合点★★★★ 4.5

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 博多とんこつ ... キッチンロッ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。