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オカモトタンメン。@彦根市里根町:ブラックチャーハンセット

しばらく続く土日業務の代休をこの日は取った。こういう日だからこそ、土日には行けないお店に向かうべし。ということで、土日は定休というコチラへ。
上掲の画像は今年4月21日、「麺庭寺田屋」と「ラーメンチキン野郎8」が新規オープンした日に、ついでに偵察に来て撮影したもの。4月にオープンするという触れ込みだったが、結局あれからイロイロあって、正式オープンは6月10日だったそうな。
この日はクルマで訪れた。名神彦根ICから続く四車線道路沿いにお店はあり、まず気になるのはクルマがちゃんと駐めることができるかどうかということ。で、実際に行ってみれば第二駐車場も含めて結構余裕があって、駐車場の心配は杞憂だった。
先日の「ラーメン天人」もそうだったが、このお店も混雑時はウエイティングシート記名システム。
お店の出入り口のところにウォーターサーバー設置。お冷はセルフで汲んで、案内された席につく。店内、厨房側と窓側とに一文字の長いカウンター席を二本配したレイアウト。
麺類のメニューは「オカモトタンメン」一択。 650円という設定は今時廉価に感じる。メニューは一択だが辛さが0辛〜5辛まで選べるようになっている。今回、同行者は0辛を、自分は2辛でブラックチャーハン定食を注文。
メニュー表に、店主の自叙伝が書かれてある。22歳で滋賀県長浜市にオープンさせたお店とは「麺屋ジョニー」であり、かつて訪れた記録をこのブログで遡れば今から11年前のこと。そして、「滋賀県下に複数店舗の...」とは「バリバリジョニー」であることぐらいは滋賀県民の常識だろう(んなこたないか)。
「夢を叶えるラーメン店」として5人に1人、ラーメン無料になるシステムの導入は面白い企画だ。関西圏ではあまり馴染みのない「タンメン」を主力に、このお店ならではの個性を際立たせるにはワケがある。思うにこの界隈、別に「オカモトタンメン」がオープンせずとも、近くには丸源ラーメンに餃子の王将、ちゃんぽん亭総本家本店、さらに、くら寿司彦根店、炭火焼肉一休亭総本店、ガスト彦根東店、スシロー彦根外町店、コメダ珈琲店彦根駅東店、ココス彦根インター店等々、ラーメン店のみならず、あらゆる外食産業の大駐車場完備な大箱店が軒を連ねる地域である。このようなところに平々凡々としたラーメン店を出店しても勝目はない。だから、際立った「ココならでは」の食べる楽しみを前面に出した、ということなのだろうと、私は勝手に推察する。
そういう意気込みは、レンゲひとつ取っても伺える。形状こそ一般的だが、金に光る装飾にOKAMOTOの字。業務用食器のハードな使用に、経年劣化で色褪せていってはしまわぬか?とは余計な心配か。
先に持ってこられたのは同行者注文の「0辛」。文字通り、辛味成分は加えられていない。コレが、普通の「タンメン」というところか。「オマエに食わすタンメンはねえ!」とは有名なフレーズだが、果たして「タンメン」と定義とは何だろう?Wikipediaに拠れば「茹でた中華麺に炒めたモヤシ、ニラ、ニンジン、キャベツ、キクラゲ、タマネギ、豚肉などを加え、鶏がらを主とする塩味のスープをかけた麺料理」とある。そうか。「茹でた中華麺に炒めたモヤシ、ニラ、ニンジン、キャベツ、キクラゲ、タマネギ、豚肉などを加え、白濁した豚骨スープをかけた麺料理」は「ちゃんぽん」だと思うが、要は、スープが鶏ガラ塩味であるかどうか、というあたりがタンメンとチャンポンの相違点か?(余談だがチャンポンはチャンポンで、また麺文化を考察するにあたって、面白い題材である。長崎が代表的かと思えば、すぐ近くの天草に長崎とは違うチャンポン文化があることを、現地を旅して初めて知ったり、そもそも滋賀には彦根発祥「麺類をかべ」に端を発する近江ちゃんぽんが「究極の黄金だし ガッツリ野菜」というフレーズで来来亭に比肩する勢いで京都滋賀に多数の店舗が展開される他、愛媛八幡浜の麺文化とか、追いかければ追いかけるほど深みにハマるが、それがまた面白いところでもある。)
東海林さだお氏の著書「キャベツの丸かじり」に、タンメンの定義というのが書かれていて、むかし読んだ記憶がある。また、2003年の頃、一乗寺にあったラーメン小昼には「タンメン」があり、当時も一乗寺界隈では唯一のものだったと思う。また、きんせいグループの「中村商店高槻本店」には今でも「タンメン」がレギュラーメニューとして存在すると聞くが、やはり、関西では「ラーメン」ほどに一般的でないのが「タンメン」ではなかろうか。
そして、私が注文した「2辛のブラックチャーハンセット」も出来上がって運ばれてきた。
具にはキャベツにコマ切れ豚肉とシンプル。辛味成分は食べ始めると、やがてスープに溶け出し、程よい辛味をスープの中で繰り広げる。辛くなる前のスープは鶏ガラ出汁に塩ダレ。デフォルトで結構ニンニクが効かせてあって、このお店のターゲットは明らかに女性ではなく、ガッツリ働く男どもであることが、スープの味に表現されている。自家製麺だという麺は平打ちのピロピロとした独特の食感で、これも麺屋ジョニーやバリバリジョニーとは全く違う、新たな方向性を感じさせてくれるもの。
 定食のブラックチャーハン。新福菜館中華そば殿で味わう醤油っ濃いブラックぶりに比していささかオトナシメながら、チャーハンとしてはパラッとホクッといい塩梅。
さっきのハナシでタンメンの定義とはこれ如何に?だが、ここオカモトタンメンでは、ミルで挽くブラックペッパー・辣油・お酢といった味変アイテムがテーブルに備えてある。途中から、酢を加えてみたが、なるほどサッパリとはする。が、ドバっと一気に入れないほうが良かろう。このあたりは、程度問題。
そして、完スペした鉢の底には「夢」の文字。あ、別にスープは完全に飲み切ってしまわなくても、会計時には鉢の底がアタリだったかハズレだったかについて、店内スタッフが確認してくださいます。
ってことで、レギュラーメニューにはない「あんかけタンメン」を無料でいただける券を、運良くいただいてしまった。ってことで、ゼヒ再訪したいが、今度はいつ行くことが出来るだろうか???

オカモト タンメン。ラーメン / ひこね芹川駅彦根駅
昼総合点★★★★ 4.0

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