芸大の博士展、正確に言えば、「東京藝術大学 大学院美術研究科 博士審査展」が今日から始まった。(12月20日まで。14日は休館)
同大大学美術館の地下2階と3階の展示室に、博士の学位を申請した31名の、いわゆる修了制作の作品と論文が展示されている。
まず、論文から見ていこう。以前から比べると今年の論文は、いくらかましになったように思う。だが、「私が今制作している……」のように、「私が今……」で始まる論文がかなりあるのが残念であった。
これまで、「私が……」・「私は……」で始まる論文で、感服するようなものに出合ったことのない変人は、こういう論文を見ると拒絶反応を起こしてしまう。それでも辛抱して読んでみるのだが、やはり、参考文献の引用・孫引きが多く、創見があまりない。
「作品さえよければ」という考えもあろうが、自分自身の美術に対する《思い》を言葉で表現できれば、もっと作品に深みや独自性が増してくるのではなかろうか。
次に作品。これは流れ石、いや、さすがである。詳細については、あと何回か拝見してから書くことにする。
変人が「手元に置きたい」と思った作品の作者は次の通り。(敬称略)
川 又 聡 (日本画) 中 川 麻 記 (日本画)
松 下 雅 寿 (日本画) 周 美 花 (油画・壁画)
山 口 エスメ (彫 金) サブーリテイムール (陶 芸)
学生の眼のことごとく十二月 季 己
同大大学美術館の地下2階と3階の展示室に、博士の学位を申請した31名の、いわゆる修了制作の作品と論文が展示されている。
まず、論文から見ていこう。以前から比べると今年の論文は、いくらかましになったように思う。だが、「私が今制作している……」のように、「私が今……」で始まる論文がかなりあるのが残念であった。
これまで、「私が……」・「私は……」で始まる論文で、感服するようなものに出合ったことのない変人は、こういう論文を見ると拒絶反応を起こしてしまう。それでも辛抱して読んでみるのだが、やはり、参考文献の引用・孫引きが多く、創見があまりない。
「作品さえよければ」という考えもあろうが、自分自身の美術に対する《思い》を言葉で表現できれば、もっと作品に深みや独自性が増してくるのではなかろうか。
次に作品。これは流れ石、いや、さすがである。詳細については、あと何回か拝見してから書くことにする。
変人が「手元に置きたい」と思った作品の作者は次の通り。(敬称略)
川 又 聡 (日本画) 中 川 麻 記 (日本画)
松 下 雅 寿 (日本画) 周 美 花 (油画・壁画)
山 口 エスメ (彫 金) サブーリテイムール (陶 芸)
学生の眼のことごとく十二月 季 己