こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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いろんなことで・・

2013-05-11 20:46:32 | 訪問看護、緩和ケア
毎日いろんなことでバタバタしていて、精神的にも体力的にもしんどいこの頃です。
昨日は、夕食後テレビを見ていて寝てしまい、気がついたら夜中の1時すぎでした・・。とほほ

うららも、私のそばで爆睡してました。

なんだか年をとったな〜と思います。
いつまで頑張れるのかな〜・・・。


そんなことばかり呟いているので、スタッフに「最近マイナス発言が多いって評判ですよ。大丈夫ですか?」って言われちゃいました。

でもまあ、そこはもともと頑丈な私のことですから、ブツブツ言いながらやり過ごしていくんでしょうね。


4月から昨日まで、6人もの患者さんがご自宅から旅立たれました。

A子さんは、4年間娘さんからの手厚い介護を受けられて旅立ちました。
何度も何度も命の危機を乗り越えて、絶対入院はさせたくない娘さんの献身的な介護は、見ている方が心配になるほどストイックなものでした。

当初は入院も何度かしましたが、入院中の看護スタッフのケアとか、環境そのものが受け入れられなかったのだと思います。

誰にも母のケアを委ねることなく、自分がすべて丁寧に気を配りながら行うのです。
私たちができるのは、排便ケアと状態観察、そして娘さんの話を聴くことだけでした。

それゆえに、A子さんは旅立つタイミングを測っていたのだと思います。

旅立つ方は、みなさんそれぞれの家族の中で、自分の逝くタイミングを推し量っているような気がします。

今逝っては、家族のダメージが大きすぎるから、もう少し受け入れられるまで待とうか・・
この日この時間、すべてが揃うから逝こうとか・・
これ以上とどまると、家族が疲れきってしまうから、今のうちにさっさと逝こう・・とか。

残された家族を思い、最善のタイミングを見計らっているようにしか、思えないことに何度も遭遇しています。

そして、A子さんは4年の献身的介護のうえ、やっと旅立ちを受け入れられた娘さんに別れを告げたのです。

本当に、ご苦労様でした。
もう大丈夫。娘さんは立派にやりぬいて、きっとこれからは優しいご主人と仲良く暮らしていけますよ。
スタッフ一同そんな思いで、ご冥福をお祈りしました。

亡くなられたかたそれぞれの人生があります。

その人生の最後の最後を、黒子のように支えるのが私たちの仕事です。

毎回、人生の終わりのやりとりを見せていただけます。

だから、私たちも成長しないといけませんよね。

人を憎んだり、恨んだり、貶めたりすることなく、今起こっていることを、厳粛にきちんと受け取められるようになりたいです。

今でも、七転八倒もがいている私ですが、それでも少しづつ成長しているのだと思っています。

こうして、たくさんの方が亡くなって、またたくさんの方との出会いがある。
訪問看護は、人として生きることの意味を、私たちに教えてくれます。

それをどう捉えるのか、スルーするのか、糧とするのかは、その人しだだとは思いますが。


来週は、毎日にように会議続きとなります。
何かいいこと、あるといいな〜。