今日は、午後から瀬谷区主催の災害医療に関する講義及びトリアージ実習に行ってきました。
市や看護協会のトリアージ研修には何回か行きましたが、瀬谷区で行われたのは今回が初めてです。
地域医療救護隊に登録されている、医師・看護師・薬剤師。一般職員などの40名が受講しました。
講師はフジ虎の門整形外科病院の山口先生で、場数を踏まれているようで、お話もとても面白くて、そしてより実践的でわかりやすかったです。
初めてトリアージの講習を受けるという方も多い中、実習に至るまでの理解を促すというのは、大変なことだと思います。
トリアージと言う言葉、阪神淡路大震災のころより、一般の方も耳にされるようになりましたね。
テレビドラマでも、トリアージのシーンはかなりリアルに再現されていました。
(これ、ものすごくいいです。絶対おすすめ。まだ見ていない方、レンタルでもいいから見てほしい!)
トリアージとは、災害時多数の傷病者が出た時に、病院に集中することを防ぎ、本当に治療が必要な方のみを選別して、段階的に振り分けながら「災害遷延死や災害時防ぎ得た死亡」を防ぐことだそうです。
ですから、トリアージは何回も行われながら、患者さんのしかるべき居場所に送られていくことになります。
トリアージは、集団としての傷病者にのみ行われるもので、生命及び予後の改善がなされなければいけません。
トリアージをすることで、医療能力が最大限発揮され、専門的な医療者の負担が軽減されます。
現場が混乱せず、本当に必要な治療が無駄なく行えることで、最大限の治療効果が得られるからですね。
トリアージの原則
1.傷病者に関する原則
・救命の可能性の高い傷病者を優先する。
・軽傷病者の優先準は低い。
・生命は四肢より優先される。
・気道閉塞と出血は致命的で優先度が高い。
2.実施に関する原則
・すべての傷病者のトリアージを行う。
・トリアージ実施者の決定に従う。(実施者に異議を唱えない。決定は一人で行う。)
・トリアージ実施者は、治療に参加しない。(気道確保と圧迫止血は行う)
トリアージは、過程であって最終目的ではありません。
傷病者数や収容能力で変わってくる、動的過程です。
したがって、根本的治療が受けられるまで、トリアージは繰り返されます。
トリアージは極めて早い判断が必要です。(30秒)
素早い判断で、的確な優先順位をきめ、タグをつけて行きます。
HuMAでは、5人ずつ患者をトリアージすることで、より優先順位が比較でき、実施者側の混乱や、搬送先の待機中の混乱を防ぐことができると言っています。
もう一つ重要なのは、災害時に傷病者や重傷者が、受け入れ可能な施設の治療能力を超えるか、超えないかです。
受け入れ可能な施設の治療能力の中であれば、生命が危機的状況にある傷病者を最初に治療します。
が、災害時に傷病者や重傷者が、受け入れ可能な施設の治療能力を超え多場合は、
最も生存の可能性のある傷病者を最初に処置します。
この違いは、考えるだけで恐ろしいですが、現実にトリアージはそういうことなんです。
この辺の事は、救命病棟第三話に、かなりリアルに描写されています。
それをすることは、トリアージをする側にも、強い精神力と冷静な判断力が必要になりますし、患者家族からの激しい攻撃の的になることもありますね。
これがタグです。
赤が緊急治療群、黄色が準緊急治療群、緑が治療保留/軽傷/非治療群黒は・・搬送適応外/不搬送群になります。
ここからが、実際のトリアージ方法になります。
が、長くなりますので今日はこの辺で終わりにします。
知っている人は知っている内容ですが、知らない人は知りたいかもしれないので、近日中に詳しく書きますね。
しつこいようですが、この辺興味のある方は、救命病棟24時のDVD見てください。
我が家は、娘がはまって2年くらい前にDVDBOX購入しました。
前にも書きましたが、私自身大阪の吹田市で阪神淡路大震災を経験しましたので、これは絵空事ではないと思っています。
実際の災害時に、どれほどのお手伝いができるかはわかりませんし、逆に受傷者になっていることだってありえますから、時々はこうして真剣に訓練していきたいと思っています。
災害時・・皆様もよく考えといてくださいね。
ちなみに、瀬谷区では災害時医療拠点のボランティアナースが不足しています。
自分の家族の無事が確認できてからでもいいので、災害から3日間の協力ができる方、瀬谷区役所までお知らせくださいね。
市や看護協会のトリアージ研修には何回か行きましたが、瀬谷区で行われたのは今回が初めてです。
地域医療救護隊に登録されている、医師・看護師・薬剤師。一般職員などの40名が受講しました。
講師はフジ虎の門整形外科病院の山口先生で、場数を踏まれているようで、お話もとても面白くて、そしてより実践的でわかりやすかったです。
初めてトリアージの講習を受けるという方も多い中、実習に至るまでの理解を促すというのは、大変なことだと思います。
トリアージと言う言葉、阪神淡路大震災のころより、一般の方も耳にされるようになりましたね。
テレビドラマでも、トリアージのシーンはかなりリアルに再現されていました。
救命病棟24時 第3シリーズ DVD-BOX | |
江口洋介,松嶋菜々子,大泉洋,香川照之,京野ことみ | |
ポニーキャニオン |
(これ、ものすごくいいです。絶対おすすめ。まだ見ていない方、レンタルでもいいから見てほしい!)
トリアージとは、災害時多数の傷病者が出た時に、病院に集中することを防ぎ、本当に治療が必要な方のみを選別して、段階的に振り分けながら「災害遷延死や災害時防ぎ得た死亡」を防ぐことだそうです。
ですから、トリアージは何回も行われながら、患者さんのしかるべき居場所に送られていくことになります。
トリアージは、集団としての傷病者にのみ行われるもので、生命及び予後の改善がなされなければいけません。
トリアージをすることで、医療能力が最大限発揮され、専門的な医療者の負担が軽減されます。
現場が混乱せず、本当に必要な治療が無駄なく行えることで、最大限の治療効果が得られるからですね。
トリアージの原則
1.傷病者に関する原則
・救命の可能性の高い傷病者を優先する。
・軽傷病者の優先準は低い。
・生命は四肢より優先される。
・気道閉塞と出血は致命的で優先度が高い。
2.実施に関する原則
・すべての傷病者のトリアージを行う。
・トリアージ実施者の決定に従う。(実施者に異議を唱えない。決定は一人で行う。)
・トリアージ実施者は、治療に参加しない。(気道確保と圧迫止血は行う)
トリアージは、過程であって最終目的ではありません。
傷病者数や収容能力で変わってくる、動的過程です。
したがって、根本的治療が受けられるまで、トリアージは繰り返されます。
トリアージは極めて早い判断が必要です。(30秒)
素早い判断で、的確な優先順位をきめ、タグをつけて行きます。
HuMAでは、5人ずつ患者をトリアージすることで、より優先順位が比較でき、実施者側の混乱や、搬送先の待機中の混乱を防ぐことができると言っています。
もう一つ重要なのは、災害時に傷病者や重傷者が、受け入れ可能な施設の治療能力を超えるか、超えないかです。
受け入れ可能な施設の治療能力の中であれば、生命が危機的状況にある傷病者を最初に治療します。
が、災害時に傷病者や重傷者が、受け入れ可能な施設の治療能力を超え多場合は、
最も生存の可能性のある傷病者を最初に処置します。
この違いは、考えるだけで恐ろしいですが、現実にトリアージはそういうことなんです。
この辺の事は、救命病棟第三話に、かなりリアルに描写されています。
それをすることは、トリアージをする側にも、強い精神力と冷静な判断力が必要になりますし、患者家族からの激しい攻撃の的になることもありますね。
これがタグです。
赤が緊急治療群、黄色が準緊急治療群、緑が治療保留/軽傷/非治療群黒は・・搬送適応外/不搬送群になります。
ここからが、実際のトリアージ方法になります。
が、長くなりますので今日はこの辺で終わりにします。
知っている人は知っている内容ですが、知らない人は知りたいかもしれないので、近日中に詳しく書きますね。
しつこいようですが、この辺興味のある方は、救命病棟24時のDVD見てください。
我が家は、娘がはまって2年くらい前にDVDBOX購入しました。
前にも書きましたが、私自身大阪の吹田市で阪神淡路大震災を経験しましたので、これは絵空事ではないと思っています。
実際の災害時に、どれほどのお手伝いができるかはわかりませんし、逆に受傷者になっていることだってありえますから、時々はこうして真剣に訓練していきたいと思っています。
災害時・・皆様もよく考えといてくださいね。
ちなみに、瀬谷区では災害時医療拠点のボランティアナースが不足しています。
自分の家族の無事が確認できてからでもいいので、災害から3日間の協力ができる方、瀬谷区役所までお知らせくださいね。
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