こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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終わりもあれば、始まりもあるね。

2013-03-21 23:21:19 | 日々のあれこれ
長いことお付き合いいただいた患者さんと、いろんな形でおわかれになって、また新しい患者さんに出会う。

出会いから別れまでの時間は、何年にも及ぶ人もいれば、1日だったり数日だったりの人もいる。

たとえ短くても、その時間の中で向き合って得たものは、ものすごく重かったり、ものすごく心に響いたりして、何年経っても忘れえぬ患者さんはたくさんいる。

サクラの季節が近づくと、10年近く前に出会った、ある患者さんの笑顔を思い出す。
最初から、私は彼女と話をすると、たわいもない話なのに涙が止まらなくなってしまった。
今の私より10歳くらい上だったか、彼女は早くに親をなくし、妹を親代わりで育て、学校を出し、その妹の子供も大学を卒業させた直後に病気になった。
公営住宅にひとりで暮らす彼女の部屋は、いつも綺麗に整頓されて、気持ちの良い部屋だったし、そこで笑顔を絶やさず、凛として死をまつ潔さが、ほんとに美しくて、そこにいるだけでわけもなく涙が出てしまう不思議な人だった。
これは私だけでなく、そこに訪問した看護師は皆同じことを言っていたので、それが彼女のカリスマ性だったのか、にじみ出る人柄だったのかはわからない。
けれど彼女がこの世を去ったあとも、ずっとこの季節になると思い出す。

会って、分かれての繰り返しなのかな、人生は。
そしてそれが積み重なっていくことで、私たちは成長していくのかもしれない。

出会いではないにしろ、思いもよらぬアクシデントや、とても苦しい出来事に遭遇して、ぐちゃぐちゃになって、でもその苦しみやアクシデントも、やがて行き過ぎて平穏が訪れる・・とおもうとまた、次の問題が降りかかってくる。

そしてこれも前に進むしかなく、嫌でも成長するしかないわけで、人生は山あり谷ありなんて言葉が、そのまま当てはまってしまう。

ただ、すごく辛くて苦しいときに、絶対にこの苦しみは終わるし、未来の幸せのために今の苦しみがあるのだと思えるのは、やはり幸せなのかもしれない。

そうそう、今はドラマもみんな最終回になってしまって、4月からは新しいドラマが始まる。
昨日「相棒」の最終回がなんとビデオに撮れてなくてショックだったのので、今日の「最高の離婚」は、カウントダウンして待っていたので、なんだか、シアワセな感じの最終回が見れて、少し気持ちが穏やかになった。

なんだかとりとめのない話で、お付き合い下さった方はごめんなさい。
テーマと全然合ってないし(^^;

春先のちょっと肌寒い夜に、ぼんやりそんなことを考えていたので・・。

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