こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

朝から大笑いも・・。

2011-06-24 23:34:02 | 訪問看護、緩和ケア
緩和ケアの話が多くて、重い話題のなりがちな私のブログですが、実はけっこうおバカな会話も多いわがステーションです。

今朝も朝からカンファレンスは大爆笑でした。

嚥下訓練中のMさん、ゴックンのときに空気も飲んでしまう癖があります。
そのため、嚥下サポートチームの指導として、いくつかの注意事項がサイボウズLiveで申し送られてきました。

そのなか、5口食べたら背中をポンポンと軽くたたき、げっぷを誘発させる。というものでした。

担当が読み上げると、ナースMがにやりと笑いながら、「え?肩に乗せてポンポンするの?」
「赤ちゃんじゃないんだから!」と大笑い。

私は、担当ナースSちゃんが「はい、じゃあMさん。私の肩に乗ってください!」というと、甘えん坊なMさんが顔を真っ赤にして「それでは、甘えさせていただきます。」と言ってうれしそうに肩に乗るところを空想して、カンファ中ずっとニタニタ笑いになってしまいました。(身内ネタですみません・・)

あとでその空想を話すと、みんなも爆笑でした。

ご高齢の患者さんや、そのご家族との面白い会話も、実はみんな大好きです。

そんなたわいのないバカ話が、私たちにとっては結構癒しになるのです。

患者さんやご家族とのやり取りは、重苦しいいこことばかりじゃなくて、大変な中でも心の底から笑える会話だったりしますがら、みんなそこを承知で時々カンファでも伝えられ、みんなの笑顔に変わっていきます。

ご高齢の、特に認知のある方との会話は、時間に追われる私たちをほっとさせてくれるし、苦しそうな呼吸の中でも「もう帰っちゃうの?また来てね~。それから遊ぼうね~」なんて言われちゃうと、もうたまらなく愛おしくなってしまいます。

朝から、みんなが大笑いできるような話題がある日は、みんなの顔が笑ったまま『行ってきまーす!』と元気です。

悲しいことも嫌なこともあるけれど、やっぱり笑って過ごせる時間は大事です。

大笑いでエネルギーチャージしながら、みんなでいいお仕事をしていきたいですね。


ところで、昨夜は友人の亡くなったお母さんのお清めに行ってきました。
在宅サポートネットワークが終わってからの訪問だったので、8時半ごろになっていしまいましたが、
お線香をあげお顔をみたら、4日立った今もあの眠るようなお顔そのままでした。
実の娘よりも、その夫のほうが堪えているようで、「淋しい・・」と言っては、眠っているお義母さんに何か話かけていました。
自分の妻のお義母さんに、ここまで尽くせる旦那さんは初めてで、それが本当に好きでやっているので、まったく頭が下がります。
オムツ交換から着がえから、妻が不在の時の介護から、夫婦そろっておばあちゃんをつれて、あちこち旅行にまわったりと、いつもニコニコおばあちゃんのお世話をしていました。
うちの夫なんて、自分の親でも出来ないのに・・。

そして、兄弟や近所の人や、関わりのあった仲間とともに、おばあちゃんをしのんでお酒を飲みました。
94歳の天寿全うなので、にみんなで賑やかに楽しくすごし、気が付けば11時をとうに回ってしまいました。
結局帰宅したのが12時過ぎてしまいました。

明日は、その友人に頼まれて、彼女の職場である学童保育所のOB会のお手伝いの予定です。

毎日、次々といろんな仕事が舞い込んできますが、
出来ることを精いっぱいやる。
恥ずかしくない人生を送る。
あっぱれ穏やかな死に方をする。

それを目標に、精いっぱい毎日を頑張ろうと思います。


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3 コメント

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はじめまして (こねずみ)
2011-06-25 11:10:11
はじめまして、たまたま見つけたブログに少しお邪魔させていただきました。私の母の事で、少しお付き合いしてください。私の母は現在入院中、今月10日より開始液と維持液で、一日1000ml皮下注射です。主治医から2カ月くらいではと言われました。結局は衰弱死という事になるのでしょう。私は死へのカウントダウンが始まった母と、どう付き合えばいいのか正直よく分かりません。
 私の母は83歳です。2年前の7月に脳出血を起こし、意識障害、右麻痺、言語障害がありこの2年間母との会話はありません。口からものを食べることもなく、じぶんの意思も伝える事も無く・・・・。今病院へ行っても、私の出来る事は体をさすることぐらいです。私はそれでいいのでしょうか?そして私は、いい娘を演じてるだけじゃないかと・・・私は何にもしてないのに、母の姉弟は私に感謝してくれます。いい娘だって、それでもいいんでしょうか?
 母に苦しい顔とか切ない顔は今もそうはありません。もしかしたら辛いかもしれないけど、母親の顔からはそれを強く感じる事はありません。母親は幸せかどうかはわからないが、私は幸せでした。私になんの負担もありません。母の最期の時って・・・ただ願うのは眠るようにその日を迎えてほしいだけです。こんな娘でいいのでしょうか?
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あなたの願いがかなうといいですね。 (こぶた部屋の住人)
2011-06-25 23:46:52
こねずみさん、こんにちは。

<こんな娘でいいのでしょうか?>

あなたが、病院に来ては体をさすったり、話しかけたりしてくれることが、なによりお母さんの幸せだとおもいます。

苦しみなく、穏やかに眠るように逝ってほしいと願うのは、遥か昔から誰もが思う事です。

その思いが、身体をさするあなたの手から、きっとお母さんに届いていると思いますよ。

何もできない、何もしてあげられないという思いうが、自己嫌悪として「演じているだけなのでは?」なんて思うのでしょうか・・・?

いつもそばにいて、お母さんの穏やかな終焉を願い、そしてからだをさする。
素敵な娘さんですね。私はそう思います。


そして・・
お母さんは、別に衰弱死をするわけではなく、与えられた命を全うするために、残った燃料を少しずつ燃やしているだけです。
そうすることが、安らかに逝くためには一番だと言う事を、人間は遺伝子レベルで知っているのでしょうね。

そばにいて、身体に触れながら見守る。

そして、お母さんのことを思いながら、自分が幸せであると思える。

お母さん、何よりうれしいとおもいますよ。

あなたが願う通り、お母さんに穏やかな旅立ちの日を迎えられますように。
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おはようございます。 (こねずみ)
2011-06-26 07:11:42
おはようございます。
私は、勝手に衰弱死ときめつけてました。一日たった100カロリーのエネルギーで、いったい、いく日生きていけるんだろう、やがて衰弱し、死を迎える。そんなことばかりを考えていました。
 今の母は瞬きをしながら、天井を見ています。呼びかけに私の顔を見ますが、表情は穏やかです。
 与えられた命を、ゆっくりと終わろうとしている母に、そんなことを思っていました。葬式の準備も現実としてはじめています。娘として私のペースで、病院へ行くつもりです。
 
 ありがとうございました。
またお話させてください。あなた様のますますのご活躍お祈りしております。
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