こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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お骨がダイアモンド?!

2010-05-25 22:37:08 | 訪問看護、緩和ケア
今日は、デスケースカンファの日です。
T訪問看護ステーションがかかわったケースで、奥さまもいらしていて、とてもよいお看とりをされたようでした。

大事な大事なご主人さまで、認知がありながらもご家族に愛され、穏やかに逝かれたそうですが、その奥さまが最後にこんなことを話されました。

「今、主人のお骨はスイスにあります。そのお骨からダイアモンドをつくって、ペンダントにするんです。そうすれば、これからもずっと主人と一緒です。」

え!?
お骨からダイアモンドを作るって・・・
どうやって??

奥さまいわく、現在その手法を使えるのは、アメリカとスイスの会社だけだそうです。

帰って、ネットで調べてみました。
お骨から炭素を取り出して、人工ダイアモンドを作るのだそうです。
精度は高く、特殊な方法でないと本物と区別がつかないほどだそうです。

気になるお値段は、透明なものが一番高く、0.2カラットで498000円くらいでした。
そこから0.1カラット上がるごとに100000円ずつ上がっていました。

さらに、ジュエリーの加工料も6~70000円位かかるので、最低でも500000円くらいのようでした。

本当にご主人を愛していたんですね・・・。


うちだったら、そこまでしないだろうな~。
夫も望まないだろうし・・・。(すでに夫が先に死ぬ設定なのが怖いですが
でも、バカ高い戒名を付けるくらいなら、ずっといいかもしれない?

こういうことも、それぞれの死生観によってとらえ方は違ってくると思うのだけれど、喪失感で苦しんでいる人には、救いになるかもしれませんね。

体はなくなっても、なおその分身が自分とともにある・・・。

少なくとも、今日出会ったご婦人は、スイスから戻ってくるそのダイアモンドをとても心待ちにされていました。

「これからも、ずっと一緒。」と・・・

              

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