こぶた部屋の住人

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CART・腹水ろ過の実際

2011-01-22 16:22:36 | 医療機器・介護用品
週末にかけて、いろんな情報が私に押し寄せて、何が何だか分からなくなってしまいましたが、順番に整理してみたいと思います。

木曜日に、めぐみ在宅クリニックのナースIさんに、「CARTのろ過するよ。見に来る~?」と言ってもらったので、「いくいく~」と見に行きました。

すでに、きれいな腹水7リットルが置かれてあり、旭化成クラレメディカルの営業の方と、MEのかたも技術指導でみえていました。

旭化成でクラレなの??
何でも、旭化成とクラレメディカルの血液部門だけが合併したらしいです。
(企業ってよくわからないですね・・。)

(写真は、院長先生の許可済みです。)


 
黄色い液の入った袋が腹水です。4リットルと3リットルに分かれています。

真ん中に2個ある筒のようなものがフィルターです。
そして、普通のポータブル吸引器と専用の輸液ポンプとキット、貯留バック、生理食塩水、廃液用のバケツがあれば、どこでもできるそうです。

久しぶりの組み立てで、Iさん苦戦しながらも和やかに組み立ては進みます。
キットの接続を間違えないように、ここはかなり真剣ですね。
フィルター内の液を生食に入れ替えてから、腹水も繋げます。
そして指さし確認。

腹水で袋パンパンなので、台の上でろ過が始まります。

最初のフィルターで、癌細胞や細菌などが除去されます。
次のフィルターで除水されます。
このフィルターを通ると、濃いアルブミンやグロブリンの入った、身体に戻す液が出てきます。
先端から、濃い黄色の液が出てくるところです。

このろ過装置は、吸引器を使うために、時間がすごく短縮され、1時間ほどでろ過が終了します。
吸引器からは、かなりのスピードで廃液が吸引されますので、これを何回も捨てながらの作業になります。ビンに溜まっているのが廃液です。

2本目のフィルターのアップ。
そして、この2本目のフィルターからろ過されたものが出てきたら、専用のポンプのスイッチが入れられます。
すると・・貯液パックにそれが注入されていくわけです。
アップ。 

このパックがたまったら、これを患者さんの末梢静脈から時間100㏄で点滴すれば、元の持ち主のところへ、大事な成分が戻せると言う事ですね。
すごい!!

これは、ベットサイドでも出来るそうで、患者さんの隣のベットで、きれいなMEさんがこれを組み立ててやっていたら、「なんかすごく元気になりそうですね~。」と患者さんも感心していたそうです。

ああ、あの時これがあったらAさんにも、Bさんにもやってあげたかったとついつい思ってしまいます。

それでも、今こうしている間にも、もっといい緩和療法や治療法を研究してくれている人がいるんだなと実感しました。
あまりいい話題のない最近だけれど、それでも未来に向けて頑張っている人もいるのだから、現場も頑張らないといけませんね。
今はまだ、一部の人しか利用できないかもしれないけれど、近い将来在宅で、もっと簡単にもっと普通に、もっと低コストでできるようになるといいですね。

ちなみに、今回はきれいな透明の腹水でしたが、血性腹水の時は詰まるたびに、生食で洗浄しながらやるそうです。

いまのところ、腹水穿刺中の観察と、組み立てからろ過までの時間にかなりかかっているので、マンパワーの問題がありますね。
また、腹水穿刺に耐えられるだけの予備力も必要ですし、100%副作用がないわけでもないので、課題はあると思います。

でも、患者さんの選択肢が、また増えたことには間違いありません。
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