こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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これでいいのかな?

2013-09-26 22:54:06 | 訪問看護、緩和ケア
どこのサービス事業所でも同じだけれど、人が変わるとその事業所の雰囲気や方向性も変わってしまいますね。
いい意味でも、悪い意味でも、「あれ??今までこんなことはなかったのにな・・。」なんてことがあって、よくよく考えるとトップが変わっていたり、担当者が変わっていたりします。

特に、連携のあり方などは、一番よく感じるところです。

「あ・うん」の呼吸で欲しい情報をお互いがやり取りできていたかと思えば、いくら伝えようとしても、何故かうまく伝わらなかったり、肩すかしをくらったり・・。

時には、すごく険悪な空気になってしまったりすることもあって、その間合いの詰め方に四苦八苦することもあります。


そういえば、電話の対応など、基本的な礼儀の部分でも、ちゃんとしているところと、驚くような対応をされるときがあります。
これは、個々の常識の問題かもしれないけれど、自分の事業所のスタッフが会話している時の話し方は、なんとなく聞こえてくるだろうに・・とか思います。

今日もうちの事務が憤慨していました。

「いつもお世話になっております。○○訪問看護ステーション事務のです。ケアマネの○○さんいらっしゃいますか?」
「いません!」
「え?いらっしゃらないのでしか?」
「いません!」
「もうお帰りになったのですか?」
「そうです!」

憮然とした声でそう言われたそうです。

「いません。」は、在籍していないのか、今たまたま席を外しているのか、もう帰ったのか。
この電話は、急を要するのか、あとでいいいのか。
かけ直せばいいのか、かかってくるのか。

全くわかりませんよね。

こんなのはもう論外ですが、いつもの連携先なのに、毎回毎回折り返しの電話をもらうのに、電話番号を聞かれるのもなんだなぁと思ったりします。

折り返し電話をするために、相手の電話番号を聞くというのは、一般的には常識ですが、同じ案件で何度もやり取りしていたり、まして日常的に連携関係にある相手に、電話番号を毎回聞くなんて、失礼な気がして私にはできません。
聞きなれた相手の事業所名ですし、すぐに一覧から探し出せばいいだけですから。


そんなことでいちいち腹を立ててもしょうがないとは思いますが、なんだかちょっと気持ちが凹んだりするのは私だけでしょうか??


そういえば先日、最近あまり関わりの少なくなった事業所の、よく知らないケアマネさんに、訪問看護のご依頼があったことを連絡しました。
ご家族からのご相談で、近所のクリニックが訪問診療を受けて、そこからの指示書で訪問が決まり、ご家族とも連絡を取って、医療保険での訪問看護で入ることになったのです。

電話をするとまず「え??訪問看護ですか??・・どこから指示書出たんですか?」という意外な言葉。

「あ、○○クリニックからですが・・。」
「え?僕は、そこじゃなくて△△クリニックを紹介したんですけど。」
「奥様が、ご自分で調べてこちらを選ばれたそうですが・・聞いていませんか?」
「あ、でもご家族が選ばれたのならいいんじゃないですか。」
「で、○日に初回訪問で入ります。医療保険での訪問看護になりますので、よろしくお願いします。」
「あ、そうですか。はい。」

そうして、そのケアマネさんからのご連絡は、その後一度もありません。
○○クリニックにも、そのケアマネさんからは、一度も連絡はないそうで、一体連携とかをどう考えているのかなぁ・・と首をかしげるばかりです。

(第一、どういう根拠で在宅の主治医を選んで紹介しているのか、まして受け入れの可否も確認して紹介しているのか、その後の経過も把握できていないのは変ですね)

普通はどこのケアマネさんでも、たとえ医療保険で入るにしても、必ず連携体制でお互い情報を交換しますし、多くの場合は医師や訪問看護の初回訪問に同席されるのが普通です。

そうでなければ、病状や今後の方針などを予測して計画するのは難しいのじゃないかと思うのですが・・。

いいのかな??
これから訪れるであろう、終末期のいろいろな変化を、もう把握しているのかな?
たくさんの不安を抱えている患者さんや奥様に、どうやって向き合っていくのかな??

時々、ありゃりゃと思うことがありますが、まあ色んな人がいるということですね。


今は、新患さんが立て込んで、勤務表とにらめっこの毎日ですが、お仕事いただけることは、ありがたいことなので、一生懸命頑張りたいと思っています。

嫌なことばかりじゃないし、昨日の夕方急遽入った95歳のおじいちゃまに、今日はとっても喜んでもらえて、「家族にも見せない笑顔を見せて、よっぽど気持ちよかったのね。毎日来てほしいって、言い出すんじゃないかしら。」と娘さんに言ってもらえました。
ずっと私の手を握って離さなかったおじいちゃんの顔を見て、嫌なことも吹っ飛びました。