こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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思いゆえに重くなる。

2013-09-04 19:52:49 | 訪問看護、緩和ケア
うちのステーションの気風というか、そういう仲間が集まってしまったというか・・。
みんな自分の受け持ちの患者さんに、本当に真剣に向き合っていきます。

難しい患者さんになればなるほど、皆真剣に悩むのです。

でも、それが時として大きな重さとなって、担当者自身にのしかかっていく事があります。

出口の見えない八方塞がりの受け持ち患者さんを、なんとかできない焦り。
どんなに自分が頑張っても、当の患者さんやご家族にわかってもらえない焦り。
一緒に支援する仲間との些細な言葉のやり取りで、思わず傷ついてしまう悲しみ。
それらすべてを、自分が抱えてしまうことの恐さと重さ。
そして、それを分かってもらえない孤独感。

ゴメンネ。
うまく声をかけてあげられなくて。
ちゃんとフォローしきれていないね。

時々噴出する、そんな苦しみを抱えたスタッフを、支えきれていない自分に私もまた焦りを感じてしまうのです。

でも、私は信じています。

絶対に、乗り越えられる。

もちろん、一緒に足並みを揃えて、一緒に考えていくから。
絶対に、ひとりで悩まないで。
できれば、声に出して私に伝えて欲しいけど、思わず流してしまう涙。
一人にしないように、支えていきたいと思っているから。

でも、でも、もしこの辛い状況を乗り越えて、最後までこの患者さんを見送ることができたら、きっとものすごく成長するのだろうと思います。

一緒に頑張るから、乗り越えて一回り懐の深い訪問看護師になって欲しい。
ていうか、きっとなれると信じているから。


「苦しんでいる人を支えるのは苦しい。誰かを支えようとする人こそ、一番支えを必要としています。」

これは、連携先のクリニックの院長のキャッチフレーズです。
昔、いのちの授業で講演をした先生に、講演を聞いた学生が感想文に書いた言葉だそうです。

本当にそう思います。

だからみんなで支えあわなければいけないのです。

みんなで分かり合って、みんなで支えあって、乗り越えていこうね。

どうか、曇り空に綺麗な晴れ間が見えますように。