こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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『長寿社会と延命治療』中島一光先生

2012-09-18 23:30:06 | 訪問看護、緩和ケア
今日の「めぐみ在宅クリニック在宅緩和ケア研究会」は、元国立長寿研究センター緩和ケア診療部長の中島一光先生の講演でした。

先生は、緩和ケア部長としてEOLチーム(END OF LIFE )を立ち上げ長寿医療センターでご活躍でしたが、病院の方針との考え方の違いから退職され、現在1ヶ月ずつ在宅の現場を研修として見て回られている先生です。
きっと、数年先には国の在宅緩和ケアに、新たな光を投じてくださるのではないかと思うような、楽しくて未来を見ている先生でした。
今日のテーマは『長寿社会と延命治療』

先日の和田先生もそうですが、講義の上手い先生は話が本当に面白おかしい。

写真やビデオも上手く構成されていて、今日も楽しく聞きました。

最初は何故か浦島太郎伝説のルーツから始まり、ツルや亀の寿命の話へと進みます。

ちなみに、アルダブラゾウガメは250歳で生存中だとか。
チンパンジーは、人間に一番近いDNAを持っていますが、野生のチンパンジーの平均寿命は15歳だそうです。最高記録は63歳ですが、40歳以上生きるのは全体の7%だけ。
そして、13歳くらいから子供を産み始め、40歳を超えても繁殖し、死ぬまで子供を産み続けるのだそうです。

というわけで、「閉経後の老年期」があるのは人間の女性だけ・・。

これは<自分の孫の世代の世話をするために、こうした時期が人間で進化してきたのだと考えられる>そうです。(京都大学霊長類研究所)

そういうことの一つ一つに意味があるなんて、考えてもみませんでした。

人の長寿記録はフランスの女性で122歳だとか。
現在の長寿世界最高齢はアメリカの女性で116歳、男性では日本人の木村次郎右衛門さん115歳。
日本の平均寿命は83歳で世界一です。

小田信長の時代は『人生五十年』だったわけで、1,880年は男36歳女38歳という短さでした。
でもこれは、乳幼児はじめ子供の死亡率が高かったためだとか。
現在は、長寿をこれ以上延ばすより、質を問題にするような議論が目立つようになったと中島先生。
そして、死の権利協会やら、死の臨床研究会やらいろんな死にまつわる研究が盛んにおこなわれるようになったわけです。


というわけで、今日はここまでにします。

週末から、実は酷い肩こりと腰痛で、頭が痛いし、ボーっとするしでへろへろだったのですが、我がステーションの救世主であるナースK.Sが、その後たっぷり施術してくれたのです。
おかげで右の肩甲骨の下の針金が入っているような痛みと、肩から首の岩のような筋肉がほぐれ、頭に血が通うようになりました。

なので、今日はこれ以上PCに向かい続けるのはやめにします。

外はおりしも稲光と地響きするような雷鳴です。
なんだか、天候も不安定ですね。
全くいろんなことがって、ほんとうに疲れる毎日ですが、とにかく生きていかなきゃならないので、睡眠だけは確保しないとね。