こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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my book

2012-09-09 23:15:52 | 日々のあれこれ
2008年の9月30日にブログを始めてから、間もなく4年もたつのだと気が付きました。

gooブログの書籍化サービス(有料だけど)を使って、自分のブログを日記として書籍化してきました。
今年に入って、いろいろなことがあって、ずっとほったらかしだったので、そろそろVOL.10を作ろうと思い、いつが最後だったかな・・と思って、VOL.9を引っ張り出してみました。
2011.08.11~2011.12.20と書いてあります。

そうか・・。
おもえば、この間は私と私の家族にとって、何もかもがひっくり返るような長い、長い苦しみと隣り合わせの時間でもありました。

その苦しみの兆しは、ちょうど去年の今頃だったのです。

そして、去年の12月10日の記事は、私にとってあまりにも悲しい、苦しい思いの凝縮でもありました。

長い、暗いトンネルの入り口だったのだと思います。

まさか、トンネルがこんなに長いものだとは、夢にも思っていませんでした。

その間も、仕事や家事や、大学の事、引き受けていた役員や、地域の仕事などを抱えつつ、何度も突き落とされるような出来事がありました。

でも、私も私の家族も今もこうして、ここで精いっぱい生きています。

まさか自分に降りかかるとは思えない苦しみに遭遇するとき、私たちはパニックになります。

どうしたいいかわからず、右往左往して、泣いたりわめいたり、誰かに助けてほしくて、何かにすがりたくて、そうして七転八倒するうちに、なぜかその現実に順応していくようです。

これが「受け止める。」もしくは「受け入れる。」と言うことなのかもしれません。

まさかと思う出来事は、病気であったり、事故であったり、裏切りであったり、人それぞれ違うのでしょうが、そこに向き合うしかない現実に対して、人は強くなっていくのですね。

物事の受け止め方も、人に対するキャパも、苦しみそのものの意味合いも、私には大きく変わってきました。
私は、自分のことを「優しい。」と思っていました。
でも今思えばそれは、小さい私の価値観の中でだけだったように思えます。

こうして、過ぎて行った過去の苦しみを思うとき、私はそれを許す、事実として受け入れるゆとりができてきたと思います。

そして、まだ続くであろうトンネルのずっと先に、わずかな光がちらちらと見え隠れするのを、冷静に見ています。

苦しみは人を大きく、豊かにもしてくれるのだと信じたい。

たとえ死の宣告を受けても、たとえわが子の障害を宣告されても、たとえ誰かに裏切られても、その先にはきっと未来がある。

このブログが、いつまで続けられるかわからないけど、いつの日か晴れ晴れとして、トンネル脱出の記事をかける日が来ることを信じて、VOL.10を発注します。