すずりぶたのにっき

すずりぶたとはすずり箱のふたのこと
昔の人はこのふたを裏返して
花や果物を飾ったとか
そんな粋なくらしがしてみたい

奈良日帰り/後半 +おまけ

2015-10-26 | レジャー

◆二月堂から手向山八幡宮を掠めて…手向山と言えば、菅原道真が詠んだ「このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」という歌がありましたね。もみじの名所なんですね。歩き疲れたと言うであろう次男のために、長男と前日下調べをしまくりました。ここから、土日祝日だけ運行している、「ぐるっとバス」に乗りました。ここから先は山道っぽいと踏んでいたからです。大正解で、若草山を左手に、景色のいい山道をくねくね。「あーここでお弁当食べた!」と修学旅行の記憶の蘇る次男でした。さて、100円のバスで次にたどり着いたのは「春日大社」です。
参道から連なる石灯籠は2,000基もあるそう。南門をくぐると朱色の世界!今年は20年に一度の「式年造替」(遷宮とちがって移動はせずに、建替えや修復などをする)の年だそう。全国にある3000もの春日神社の総本山で、私の実家近くの鹿島神宮(茨城)や香取神宮(千葉)とも縁のある神社です。奈良公園の鹿達は春日大社の神様の使いと言われていて、この日は角切りの行事があり、すごい人出でした(角切りは見ませんでした)。絵馬が鹿の形でかわいい。灯篭も幻想的です。

◆再びバス乗り場…。しかし時間通りにバスが来なくて、乗ったもののぎゅうぎゅう詰め。東大寺でも人があふれていましたが、乗り切れずスルー。我々は誰も降りない浮見堂で降りました。ちょっと涼しい風が吹き始めた頃ですが…

六角屋根の浮見堂のある鷺池でボートに乗る兄弟。観光客はちらほらで、ゆっくり休憩できました。紅葉の時期にはきっとすごい人なんだろうなぁ。

◆次に行ったのは「奈良ホテル」。明治42年に西の迎賓館として建てられたホテルで、東京駅や日銀本店などを手がけた辰野金吾が設計したものです。桃山御殿風檜作りの名門ホテル。とても入り辛かったけれども、ロビーや中庭などを見学させてもらいました。
ラウンジでお茶でもと思ったけれど、お値段を見て回れ右。気分だけ味わって、速やかに退散しました(笑)

◆長男と予定を立てた場所はコンプリート。奈良町方面にぶらぶらと歩いて、まだ日もあるうちでしたが早めの夕食に。「カナカナ」という町家カフェでお惣菜いろいろのカナカナごはんを食べました。食後のドリンクにハーブティーがあるのが嬉しい。私たちが入ってしばらくすると満席、外にも待っているお客さんが…人気店だったようです。早めに来てよかった。
食べ終わって外に出ると紫色混じるきれいな夕焼け。近鉄奈良駅まで、もちいどの通りや東向商店街などをぶらつき、旦那のお土産に奈良漬と葛餅をGET。行列のできてるお肉屋さんでコロッケとメンチカツをパク。疲れたけど雨も降らず、楽しい日帰り旅で、思い出がまたひとつ増えました。母と歩いた京都を上回る歩行距離15.64㎞でした。ー完ー

◆おまけ☆翌日、長男とIKEAに買い物に行った帰りに、向かい側にある「UCC珈琲記念館」に寄ってみました。お昼ご飯までの時間つぶしで入ったのですが、想像以上に面白い!はじめに2種類のコーヒーのテイスティングをしました。
コーヒーの歴史はもちろんのこと、コーヒーのありとあらゆる情報が満載でした。私的には、コーヒーカップやコーヒーの切手、コーヒーをモチーフにした曲などの展示が面白かったです。最後にクイズに挑戦したら、ラッキーにも全問正解。「コーヒー大博士認定証」をいただきました(嬉)。最近流行ってるクロワッサンたい焼き、抹茶アイス入りというのを頼んだ長男…こんな状態でした(左下)。


日帰り奈良/前半

2015-10-26 | レジャー

◆京都から戻り(息子たちの神戸)、三連休がすぐやってきました。次男が土曜日も月曜日も学校だというので、日曜日に日帰りで奈良まで行ってみることに。三宮から阪神~近鉄線への乗り入れで、乗り換えなしで1時間半で着きます!生駒のトンネルを抜け、奈良に近づくと、車窓から平城京(平城宮跡に復元された大極殿)が見えてきました。こちらもいつか行きたいけど、今回は奈良駅へ…
次男は高松の小学校の修学旅行で奈良はちらっと来たことがありますが、長男は初。でも、実は物心つかない頃に、私と二人で友人の所に遊びに来て、奈良公園をぶらついたことがあります。まずは興福寺へ。五重塔と北円堂周辺は人がいっぱい。国宝館で阿修羅像を見ました。古代インドでは大地を干上がらせてしまう太陽の神、戦いが好きな神だった阿修羅は、釈迦の教えで改心して仏法の守護神にななりました。顔は三面、手は六本、少年のような凛々しい顔立ちでした。ゲームや漫画のモデルにもなっているので、これを一番見たかっがっていたのは長男でした。写真撮影はNGなので、HPで見てくださいね。鹿に弄ばれながら歩いて、奈良国立博物館へ。こちらは建物だけを見学。仏像館は明治27年に造られた、奈良で最初の本格的洋風建築ですって。

◆博物館の向かいはもう東大寺です。南大門をくぐって、お土産屋さんの誘惑と鹿を避けながら(次男はいつも突進)参道を歩き、大仏殿に近づいていきます。途中に大仏の右手のレプリカが飾ってあります。中指が1mあるそうですが、左手の中指はもっと長く、1.5mだそうです。
興福寺の国宝館にも立派な灯篭がありましたが、東大寺の金銅八角燈籠はBIGなうえに、細密な細工で菩薩や龍が彫られていました。大仏殿は日本で最大の木造建築物ですが、創建当初はもっと大きかったそうです。木組みも圧巻ですね…さ、お線香をあげて、いよいよ中へ。

◆大仏さま、お久しぶりです。高さ14.98mの日本一の大仏です。大きくて正面からは写真は撮れません。穏やかなお顔です。暗くてよく見えませんが、光背に十六体の化仏がいます。蓮の花の花瓶にとまる蝶々もBig。裏に回ると、光背の裏側には雲の模様です。年に一度のすす払いの時は、奈良の蚊帳ふきんが使われるそうです。
ぐるっと時計回りに大仏様をまわると、なにやら行列が。柱の穴くぐりの列でした。大仏様の鼻の穴と同じ大きさの穴が柱に開けられており、これをくぐると無病息災のご利益があると言われていますが…かなり狭いです。自分より幅のある方を探しては、その人がくぐるのを見て、(「よし、大丈夫」)心のなかで言い聞かせてチャレンジぃ。
柱の直径はかなりあるので、潜り抜けるのけっこう大変でした。体の大きい外国人をはじめ、ギャラリー沢山で結構恥ずかしい。スカートだっだし…。

◆大仏殿出口に仏像のガチャガチャが!みごと阿修羅をGETしたのは長男でした。   イベント?をひとつ終了して、お腹も空いてきたので、お昼ごはんに。途中で買っておいた柿の葉寿司を食べました。柿の葉寿司やっぱり好き。ぺろり。

◆東大寺の最後は、大仏殿と奈良の街が見渡せる高台にある二月堂へ。かなりのぼります。
この日は天気予報では雨かもと言っていましたが、曇り。暑くも寒くもない気候でしたが、景色はちょっぴりかすんで見えました。鹿せんべいで鹿を引き連れる次男は、昼過ぎでかなり疲れ果てていました(笑)

後半につづく。