◆以前にもgleeの話題は書いたのですが、今、NHKのEテレ(教育テレビ)で土曜の22:55~glee2が放送されています。裏で、同じくNHK総合がSONGSを放送しているのもあり、ほとんど録画して、後から見るのですが…9月29日の3話の放送の時はたまたま見ていました。すると…サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」が流れました。思わず口ずさみながら…何気にdボタン(データボタン)を押してみたら…何と、今かかっている曲の英語歌詞と解説がつらつらと出てくるではあーりませんか!びっくり!
何々?…『明日に架ける橋』:ニューヨーク出身のフォークデュオ、サイモン&ガーファンクルが、'70年に6週連全米1位を記録した彼ら最大のヒット曲。ポール・サイモンがゴスペルに影響を受けて書いた曲で、日本では「明日に架ける橋」のタイトルで知られる。グラミーでは最優秀レコード賞、最優秀コンテンポラリー曲賞、最優秀編曲賞ほか、同名アルバムは最優秀アルバム賞を受賞した。その後、エルヴィス・プレスリーなど数多くのアーティストにカバーされているが、特に有名なのはアレサ・フランクリンが'71年に発表したバージョン。本格的なゴスペルソングにアレンジされ、こちらも大ヒット、グラミー最優秀R&Bボーカルパフォーマンス賞に輝き、彼女の代表曲の一つとなる。やがてアレサ版は海を渡り、アパルトヘイト(人種隔離政策)で苦しんでいた南アフリカ共和国の人々に希望を与える曲となって、彼らの反対運動を後押しすることになった。アパルトヘイトが撤廃された現在も賛美歌として歌われるなど、南アフリカの人々にとって特別な曲となっている。今回「glee」でメルセデスが歌うのも、このアレサ版だ。「神を信じなくてもいい。でも人には何か支えになるものが必要」と、この曲をメルセデスから贈られたカート。“仲間”を忘れていたことに気づく。(NHK HPより)
dボタンで見れる曲の解説はHPでも見れます
◆ポールサ・サイモンが、この曲を書くときにが影響されたというのが、1950年代に活躍した「ザ・スワン・シルバートーンズ」というゴスペルカルテットが歌った「オー・メアリー・ドンチュー・ウィープ」という曲の中に、
深い海の架け橋になろう
Bridge Over Deep Water
という歌詞があり、これが、
荒れた海の架け橋になろう
Bridge Over Troubled Water
になったのだそう。
はじめはポール・サイモンは2番までしか歌詞を作っていなかったのに、編曲をお願いしたラリー・ネクテル氏がこの曲を気に入って、思わず伴奏を3番まで弾いてしまい、後から3番の歌詞ができあがったという。1番、2番は苦しみや哀しみに打ちのめされる友人への呼びかけになっているが、3番は新しい旅立ちへの後押しの歌詞となっている。この3番があってこその曲ですから、この偶然はすごいなぁ。9.11の同時多発テロ後に、この歌は人々に希望を与える曲としてまた歌われていたという…場所も時も越えて、歌い継がれているのだなぁ。人は一人では生きていけない。みんなの力を一つに合わせて、お互いをいたわり合い、悲しみを乗り越えてゆくのだという、癒しの歌なのですね。
◆レッスンで習った曲で、聞き覚えもあり、過去にヒットした曲というイメージでしかなかったこの曲。とても深い意味と歴史がある曲だということを改めて知り、また歌う時の気持ちが変わってきそうです。
▼サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」(訳詞付き)
▼アレサ・フランクリン「明日に架ける橋」…全く違う曲に聞こえるわ