すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

人道支援だけでない2億ドル提供が「イスラム国」を刺激?

2015年01月25日 | 日々思うこと

23日金曜日9時半過ぎに、「イスラム国」とみられるイスラム過激派組織によって人質の後藤健二さんの実母、石堂順子さんの外国特派員協会での記者会見がありました。「健二はイスラム国の敵ではありません。イスラムの幸せを願っている」と胸を詰まらせながらのお母さん、「神様が与えてくださったこの地球を原子力で汚したり、争いで殺し合うことの愚かさを私たちは知るべきです」という言葉にNHKをはじめとするメディアが驚いたようです。お母さんの頭の中には話したいことがいっぱいの無理かなることで、「この身をささげてもいい」と言う母親としての思いにしばし同調しました。

昼過ぎにどんより雲の中を上越市へ、下の娘と孫が日曜日まで我が家で泊まることになったので、迎えに行き二人を乗せてすぐに帰途に着きました。長い海岸線を走りながら天候がかなり異なることを感じ、3時には家に到着で小学生の孫の帰宅までに間に合いました。

夜は孫が寝静まってから人質関連ニュースに釘付けです。 NHKニュースに続きテレビ朝日の報道ステーションも注視で、元経済産業省官僚の古賀茂明氏のスタジオでの思わぬ発言に驚きました。外務省は安倍首相が今回の中東訪問の前に、すでに後藤健二さんの「イスラム国」による拘束を知っており、身代金の要求も把握していたことを古賀氏は鋭く指摘です。さらに日本政府の2億ドルの提供が「イスラム国」を刺激していると安倍批判を一気に語りました。後藤さんの母親も昨年10月末に外務省に相談していたことを明らかにしており、「イスラム国」のお金が目的ではないということが気になりました。

そして24日夜に大変ショックなニュースが流れてきました。後藤健二さんが拘束された湯川遥菜さんの殺害されたとみられる写真を持っている画像がISISによって公開です。安倍首相は「言語道断の許し難い暴挙であり、強い憤りを感じる」と強く非難です。ところが安倍首相は23日午後(日本時間24日朝)、エジプトのシシ大統領と会談し、米軍による過激派「イスラム国」掃討を目的としたシリア領内での空爆について「国際秩序全体の脅威であるイスラム国が弱体化し、壊滅につながることを期待する」と、2億ドルの提供は人道支援だけでないことをはっきりと述べており、さて言語道断はどっちなのかと・・・。

25日日曜日、上の娘家族はスキー教室へ、私は下の娘家族と久しぶりに富山市まで出かける予定でした、ところが孫のパパが仕事の追い込みで日曜出勤となり、結局3人で出かけました。富山駅も北陸新幹線開業を目前に駅周辺整備は急ピッチで、駅前広場をぐるっと囲む曲線の屋根がユニークなのでシャッターを押しました。暗くなってから帰宅し、夜も「イスラム国」関連ニュースには目が離せず、後藤健二さんの早期解放を願う一日の終わりです。