すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

国境なきテロ戦争と「東京ブラックアウト」

2015年01月27日 | 日々思うこと

昨日は昼頃に気温10度を超える陽気の中を、孫と娘を上越市まで送って行きました。雪がないので運転も助かっていますが、そういえば日曜日に富山へ向かう高速道から望む立山連峰も例年より雪が少ないようで、市内は桜の花が芽吹くような暖かさでした。

「イスラム国」は後藤健二さんを解放する条件として、ヨルダン政府に拘束されている女性死刑囚の釈放へと新たな展開です。この女性死刑囚について、元国選弁護人は25日「03年のイラク戦争で米軍の攻撃で兄弟3人を失い、米国を激しく恨んでいた」と朝日新聞の取材に語っっていたことが分かりました。

いかなるテロも許しがたい暴挙で、安倍首相が「イスラム国」を非難することは当然ですが、かって大量破壊兵器の証拠なしにイラク戦争を仕掛け、シリアで反政府勢力に武器を渡してきた有志連合の行動は問われることがないのでしょうか。報復の連鎖を断ち切ることこそが平和への道で、米国主導の国境なき対テロ戦争に日本も同調してゆけば、この先どんなことがもたらされるのか前途不明の危うさです。

前途不明といえば原発再稼動ですが、ベストセラー『原発ホワイトアウト』に続く現役キャリア官僚の若杉氏による『東京ブラックアウト』(講談社 1600円+税)が早くも26万部を突破です。去る12日付け新潟日報シリーズ「再考・原子力」では本書を詳細に掲載しており、読むつもりがなかったのですが書店で求めることにしました。帯には『原発ホワイトアウトを凌ぐディテールと迫力!、そして「原発再稼動が殺すのは大都市の住民だ!!」と・・・。元経済産業省官僚の古賀茂明氏といい、95%ノンフィクションの小説は国の中枢にいる官僚だからここまで書ききれるのだと読み始めました。

今日は朝から冷たい雨で外出を控えて、午後から国会中継衆議院代表質問に耳を傾けました。質問のトップバッター野党第一党の民主党の前原誠司議員と共産党の穀田恵二議員の的を得た鋭い質問に対し、安倍首相は先の総選挙で国民から信を得たと強気ですが、沖縄基地問題などでは選挙結果が明瞭なだけに整合性に欠ける“開き直り答弁でした。明日から雪マークの天気予報で、“越後の雪は余寒に降る”を心してゆきたいと思います。