すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

NHK白熱教室「21世紀の資本」と格差拡大の社会

2015年01月12日 | 日々思うこと

三連休最後の今朝は、歩く度にキュッキュッと音がする雪道を愛犬と散歩です。隣りの孫たち家族はシーサイドバレースキー場へ・・・、私は昼過ぎに能生方面まで出かけることにしました。市HPから小滝地区を上回る観測地点権現荘の積雪状況にビビッて足が遠のいていたのですが、能生まちの中心部で用を済ませてから県道246号を上がりました。棚口地区は思ったほどの雪ではないものの、郷の茶店「えほん」は庇の雪の重みで入り口の戸の開閉が大変です。年暮れに2回雪下ろしをしたそうですがマシュマロのようにまた積もって、このまま降り積もると危ない光景です。

9日金曜日の夜にNHK、パリ白熱教室第一回「21世紀の資本論~格差はこうして生まれる」に耳を傾けました。今回は世界的注目を浴びる話題の「21世紀の資本」(みすず書房 5500円+税)の著者で、経済学者のトマ・ピケティ教授のパリ経済学校で行われた人気講義をNHKが独占収録です。現代が抱える富と所得格差の問題に真っ向から切り込んだ経済書はとても読みこなせるはずもなく、5回シリーズのEテレを視聴することにしました。

第一回は、日本を含む世界20か国以上の税金のデータを基に、現代の資本主義の下での格差の拡大が分かりやすく伝わりました。先月に日本語版が発売されたばかりというのに増刷が相次ぎ、関連の解説書も発売されるなど、どうしてこんなに日本でも大きな反響があるのかと不思議に思いますが、かつて1億総中流といわれた日本社会で資産格差が大きくなっているためでしょうか。前に子どもの貧困率のことを書き込みましたが、貧困が貧困を生み富が富を生むその連鎖と、安倍政権のアベノミクスとを重ねてしまいます。

そして政府の2015年度予算案の編成作業が大詰めを迎えている中で、介護報酬の引き下げも気になるところですが、防衛関係費が3年連続の増加で過去最高の約4兆9800億円になるというのでビックリです。中国への対応を念頭にした防衛力強化の姿勢が鮮明になり、これが国民の命と暮らしを守ることなのかと凍える寒さの終日です。