すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

五輪の陰の福島第一原発

2013年09月09日 | 日々思うこと

週明けの今日は朝から久しぶりの稲刈り日和ですが、土日曜日しかお休みができない兼業農家の人は週末までお預けでしょうか。

朝の愛犬との散歩は初秋を感じる日本海で、姫川の沖合いが少し濁っていることで上流の山間部に雨が降ったことが伝わります。いつも世界中の海はつながっていることを感じながら、福島第一原発の汚染水問題はもはや他人事では済まされない思いです。

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五輪開催決定の祝勝ムードから一夜明けて、メディアは安倍首相の「汚染水は港港湾内で完全にブロックされており・・・」を取り上げています。“嘘も方便”とは言え、国際公約になってしまった発言ですから各局は見逃すはずもないようですね。

 

今夜のNHKクローズアップ現代は「オリンピックはこうして決まった」で、どのような招致活動を行ってきたのか決定までの舞台裏を取り上げており、何事にも裏や陰があることを感じました。

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写真は京都大学原子炉実験所小出裕章助教の講演より「現在(9/1)の福島原発」の映像です。おびただしい汚染水タンクに目を見張り、福島の今、日本の今が分かります。
また東京電力は9日、タンク北側の観測用井戸で8日採取した地下水からストロンチウムなど、ベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり3200ベクレル検出したと発表です。


東京五輪決定と“二つの日本”

2013年09月08日 | 日々思うこと

2020年の五輪・パラリンピック開催地が東京に決定です。このところのメディアの熱狂さにウンザリもしながら、IOC総会の現地入りした安倍首相のプレゼンスピーチに注目で朝方の中継を視聴です。

 福島第一原発の汚染水問題で安倍首相は先ず英語で(原稿どおり)「私が安全を保証します」と・・・、続いて「状況はコントロールされている」と明言するので耳を疑いました。

ノルウェーのIOC委員から「なぜ安全と保障できるのか?」の質問に、今度は日本語で「汚染水は港湾内で完全にブロックされており、現在も将来にも問題はない」と東京電力が認めた漏出までも否定です。

それに比べて、パラリンピック陸上の佐藤真海選手らスポーツマンのプレゼンは表情も豊かで素晴らしく東京招致を成功させてあげたいと思いましたが、国際的な場で平気でウソをつく安倍首相の大ウソにはあきれ果ててしまいました。


ところで昨夕のTBS特集では、原発事故で避難生活が続く福島県民の思いを取り上げ、今も故郷に戻ることもできない避難民を「棄民」と表現していました。双葉町で酪農をしていた家族が五輪東京招致で熱狂的な今の日本を「どこの国のことなのか・・・、二つの日本がある」と、怒りにもならないあきらめの言葉がずっしりと重く心に残りました。


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ずっしりと重いといえば、市内早川谷の薪のかまどのRagged ovenパン屋さんから届いた石釜焼きのパンです。北海道産の小麦粉を使っており、長さ40センチ程のナンは小麦・塩・酵母・水だけで焼き上げ、我が家では大好評で孫たちもビックなパンが届くたびに大喜びです。

重い課題を抱えた東京五輪ですが、子どもたちに大きな夢と希望を与えてくれることを願います。そしてナンの意味も持たず巨額の借金と環境破壊だけの五輪開催にしてはならないと“二つの日本”を考える日曜日です。


「出産したらお辞めなさい」って!?

2013年09月06日 | 日々思うこと

今朝7時の気温は20度の肌寒さです。最高裁の「婚外子相続差別違憲」について、早くもネット上が熱くなっています。
知り合いのブログ『私日記「のびる」~キャメロンハイランドより~』でも詳しく書き込まれていました。
http://blog.livedoor.jp/masahiro16/archives/2013-09.html

自民党政権下ではこれまで選択的夫婦別姓制度についても、超党派議員による民法改正法案が提出されるたびに廃案になってきた経緯がありますが、今回もまた家族制度の崩壊につながるなど数の力で反対されるのではと危惧してしまいます。


また曽野綾子氏の週刊現代(8月31日号)への寄稿がネット上では大激論で、見出しが「出産したらお辞めなさい」ですから白熱するのも当然のことで、翌週号(9月7日)では賛否両論を掲載です。産休制度は労働基準法65条に明記された労働者保護の根幹で、国際的にも疑問の余地はなく、これを否定しては国の男女共同参画社会推進との整合性がありません。


ところでウィキペディア(Wikipedia)で曽野氏は「きわめて保守(=右翼)的。時に物議を醸す発言を行っている。」と記述です。政府の教育改革国民会議委員や、第2次安倍内閣の教育再生実行会議の委員でもあり教育提言を行う立場の人なので、子どもたちに「出産したらお辞めなさい」と教育していくつもりなのでしょうか。


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「食べもの通信」9月号は「問われる学校給食」~今のシステムで子どもたちの命と食を守れるの?~特集です。

※「食べもの通信」 http://www.tabemonotuushin.co.jp/

経済優先で軽視される教育の一環として位置づけられている学校給食ですが、これを真っ向から否定する議員もウヨウヨいた市議会でした。選択的夫婦別姓への請願についても彼らは猛反対で、私は強制ではなく選択性であると主張してきたことなどを思い出す終日です。


いのちと人権の明暗ニュース

2013年09月05日 | 日々思うこと

今日の新潟日報1面トップは「婚外子相続差別は違憲」です。最高裁では95年の合憲判例の見直しで、当事者にとっては待ち望んでいた明るいニュースです。出生に何の責任もない子どもたちへの差別は許されないことで、民法改正に向けて秋の臨時国会を注視です。

 

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また今朝一番にfacebookのタイムラインで、作家の曽野綾子氏の「障がい者出生と税金の無駄遣い」発言をキャッチし驚いています。曽野氏は週刊現代で現職の野田聖子国会議員が高齢で重い障がいのあるお子さんを出産し、その高額な医療費などを厳しく批判です。


早くも自民党ネットサポーターズの愛国心ブログで、「曽野氏は障害のある子を育てる制度に必要な金は国民が出したんです。にもかかわらず世間に迷惑をかけておきながら感謝の一言もないと嘆いているのだ。まさに正論であろう。」と同調です。

さらに「こういう自分勝手な人間が増えたのも日本国憲法のせいである。自由を謳い、権利を行使しなくてよいという天賦人権論が日本人を堕落させたのである。と・・・。


9月の長雨と増え続ける原発汚染水

2013年09月04日 | 日々思うこと

今朝は天気予報とは大違いの洗濯日和で布団を干したり、一昨日からなかなか乾ききらないバスタオルなどを外へ出したりと洗濯機はフル回転です。ところが午後2時を過ぎた頃から空は暗くなってポツポツトと・・・、外出先から急いで帰宅し洗濯物を取り入れるあわただしい一日でした。

 とにかくここ数日は雨の降らない日がないほどで、稲刈りを前にした農家の人たちは「もうこれ以上雨はいらない・・・」と心配顔です。

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写真は昨日と同じ場所の今朝の日本海ですが、夕方にはまったく違った風景だったことでしょう。そういえばこの小道は臨海公園が整備された当初は歩道用タイルで仕上げられていましたが、年々周囲の砂が溜まってとうとうこのような砂の道になってしまいました。

溜まると言えば毎日増え続ける福島第一原発の汚染水、3日付け毎日新聞社説も「事故は収束していないどころか、極めて緊迫した状況にある。国家としての危機管理能力が問われる事態だ」と政府の対応の生ぬるさを批判し、国会が全く機能していないことも問題視していました。


秋の気配と喜怒哀楽

2013年09月03日 | 日々思うこと

天候が不安定な日が続きますが、今朝は愛犬とシーサイドパークのなぎさドームから海岸へ抜ける小道を通りました。いつもは萱や葛の蔓が延び放題で足に絡まって歩きにくかった小道でしたが、このところ驚くほどきれいに刈られて広々として、その先に見える日本海は、ちひろが書いた絵のようで秋の気配を感じます。

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ところでシーサイドパーク周辺の市道の管理と公園管理のお役所の担当者が違うことで同じことを繰り返してきましたが、このようなさわやかな光景に何だか嬉しくなります。

また先月26日に雑草を刈り取った植え込みのハマナスはのびのびしたようで、私もチョットおせっかいですが“お礼”の気持ちで油粕と緩効性肥料をパラパラと撒いておきました。その後の雨もあって新しい若草色の葉っぱがどんどん出てきたのでこちらも嬉しくなっていました。

ところが夕方にはハマナスの株元に数本の煙草の吸殻が投げ捨ててあるではありませんか。まさかニコチンが肥料になるのか、それとも嫌がらせなのか、心ない大人の行動に憤ってしまいます。

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昨日の午後、少し時間がとれたので小雨の中を所用で能生谷まで出かけました。あまり時間がないことで往復路は高速道を走り、久しぶりの郷の茶店「えほん」ではほんの短い滞在で、コーヒーと新メニューの味噌入りチーズケーキをいただきました。カウンターには吾亦紅(われもこう)の花がさり気なく飾られて店内はすっかり秋気分・・・、私も心静かに秋を味わいたいものですが・・・。


ナチュラルガーデンとレモンとカボスと・・・

2013年09月03日 | 日々思うこと

今日のNHK朝ドラ「あまちゃん」は2年前の3月11日当日とあって見逃さず・・・、続いての番組「アサイチ」はイギリス人でハーブ研究家のベニシアさん(62)なのでこちらもしっかりと視聴です。

京都大原の築100年の古民家で暮らすベニシアさんのナチュラルな田舎暮らしが多くの人の共感を呼んで、映画「ベニシアの四季の庭」までが製作されるほどです。

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そんなナチュラルなベニシア庭に憧れて、我家の和風庭の一部を少しイメージチェンジです。写真では分かりにくいのですが、大鉢に植えたレモンの木の周りにいろいろと季節の花を寄せ集めてみましたがまだ道半ばです。そのレモンの木はどんどん成長して春には白い花がたくさん咲き、その後は小さな実を付けるのですがいつの間にか落下してまだ一度も実が成りません。

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来年こそは収穫をと期待しながら昨日、レモンならぬ大分産カボスを知り合いからいただきました。実は先日、ブルーベリージャムを作った時に市内のスーパーで国産レモンを1個199円で求めました。ところがチリ産レモンは何と3個で同じ価格なのでびっくりで、カボスはレモンの代用にと冷蔵庫に大切に保存です。

びっくりと言えば、今月中旬に脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相の「原発ゼロ発言」です。毎日新聞26日付け「風知草」の“小泉純一郎の「原発ゼロ」”がネット上でも熱い話題になっています。
http://mainichi.jp/opinion/column/fuchisou/

あの日から2年半が経過しようとしているのに、福島第一原発からの放射能汚染水も制御できず海外への原発売り込みに熱心な安倍首相・・・、「風知草」でどちらがまともな人かがよ~く分かります。


小谷村から安曇野ちひろ美術館へ

2013年09月01日 | 自然・旅

早いもので今日から長月9月で、朝から地元小学校の資源回収(廃品回収)で上の娘は忙しそうです。9時半頃に集積場の公民館から戻って、今どきの“山と海のPTA”ご時勢を熱く語っていました。

 

ところで私はまだ新生児の孫のサポートに追われる毎日ですが、週末にはパパが上越から泊まりがけで来てくれるので少し開放され自由時間が増えます。そんな昨日の午後は信濃路へ・・・、国道148号を長野県へと急ぎました。先ずは小谷村の伊折地区に昨年度から計画されていた宿泊型の農家レストラン「ゆきわり草」への視察で、あいにくと閉まっていましたが地区の人たちが建物の中を案内してくれました。

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昨年訪れたときは失礼ながら手のつけようがないほどの古い茅葺の築150年程の空き家でしたが、農林水産省の農山村交流補助金で見違えるようになり、この5月に地元の農業生産組合の人たちの運営でオープンです。次にS村議のご自宅へ寄って「食べもの通信」を届け、松川村の安曇野ちひろ美術館へと急ぎました。


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ここは1997年に開館してから何度か訪れていますが、今回は夕暮れの雨が降り出しそうな時間帯で、『ちひろになれる!7つの法則~技法徹底解剖』イベント展をゆっくっりと見て回りました。

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ちひろのその絵は、やわらかな色彩と確かなデッサン力で子どもをテーマに描き続け、なにげなく描かれているように見えますが実はさまざまな技法や工夫が隠されていることが伝わってきました。

そしてこの美術館はちひろのご子息、松本猛さんの設計ですが木の温もりいっぱいで三角屋根の空間をうまく活かしており、いつ訪れてもほっとする建物です。(写真は多目的ギャラリー)
6時の閉館までいわさきちひろを堪能し、暗くなった大雨が降りしきる国道を走り、8時頃に無事到着です。もうすぐ一ヶ月になる孫の寝顔と、ちひろの絵とが重なる終日でした。

PS:今日は根知山寺の「延年おててこ舞」ですが、上の孫たち2人は根知から須沢へ住民票を移したことで今年から参加をしていません。初めての“鏡の舞”から3年続けて舞った小学一年生の孫にとっては忘れない思い出のようで、保護者としても楽しませてもらいました。