すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

ジョン・レノンの「♪ Give Peace A Chance」とエルサレム

2017年12月08日 | 日々思うこと

昨夜のNHKクローズアップ現代は「ジョン・レノン 名曲はこうして誕生した」で、1980年12月8日に凶弾に倒れた元ビートルズのメンバー、ジョン・レノンの歌に込められたメッセージを読み解く内容でした。

あれから37年、今なお色あせることなく世界中の人たちを魅了している曲の中で、私が一番好きなのは「♪イマジン」ですが、「ベッドイン」と呼ばれる写真について誤解をしていたことが番組で分かりました。当時のアメリカは、ベトナム戦争が泥沼化で、多くの若者たちが次々と戦場で命を落とし、政府は批判の声に神経をとがらせていました。

この写真は1969年、新婚旅行でヨーロッパを訪れていたジョンとヨーコさんは、反戦のためのある奇抜なイベントに打って出て、「ベッドイン」というセンセーショナルなタイトルでホテルの一室にマスコミを集め、平和をアピールしようとしたそうです。その後、写真への批判が高まり、即興で作られた♪ Give Peace A Chance」、“平和を我等に ただそれだけさ”という曲が生まれ、世界的にヒットし歴史に刻まれてきました。

そんな中で、トランプ大統領のエルサレムをイスラエルの首都に認めるという正式表明に身震いです。エルサレムのわずか1キロ四方の中に、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教が存在し、世紀を超える宗教戦争に米国の歴代政権が継続してきた政策を大きく転換です。トランプ発言から一夜明けた本日、早くも現地では双方間の緊張感が高まり、中東和平の早期再開が困難になるだけでなく、地域を不安定化させ平和への道は一段と遠のくことでしょう。

今日の糸魚川は大雪注意報で、昼過ぎから「みぞれ」の寒さの中、東京の建築の友からの思わぬプレゼントが届きました。トロワグロのシュトーレンと高級チヨコの詰め合わせの“都会的な贈り物”に目を細めるひと時です。

そしてキリスト生誕のクリスマス前の1941年12月8日、日本海軍はアメリカの太平洋艦隊の根拠地のハワイの真珠湾を急襲し、アメリカ・イギリスに宣戦布告をした太平洋戦争開戦の日です。この「不戦の日」にジョン・レノンが命を落としたことと、オノ・ヨーコさんとの反戦への強い意志を改めて感じます。

戦争を知らない世代の人たちには想像しにくい時代かもしれませんが、国連高校生平和大使の神谷優季さんが本日のFBで、「今日の朝、駅前(高田?)で“赤紙”が配られていました。この紙1枚で、自分が生きるか死ぬか決まってしまうのは切ないです。〝自分には関係ない〟という様子で道行く人がたくさんいたのも切なかったです。そんなに昔のことですか?過ちは意識しなければ何度も繰り返されてしまうと思います」と綴っていました。