すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

日本の原風景、枝垂桜の咲く里へ

2016年04月18日 | 自然・旅

昨日曜日は大荒れの天候で糸魚川の瞬間最大風速は31.3メートルを記録し、植木鉢だけでなく私の身体も吹っ飛ばされそうな強風でした。そして九州地方を襲った直下型地震は時間の経過と共に犠牲者が増え、被害も拡大するその映像に胸が痛みます。気象庁は18日正午現在、震度1以上の地震が531回と発表で、夜9時近くには大分県竹田地方でも震度5強の地震で、広がる自然の脅威に成すすべもないことが伝わってきます。

今日は市内徳合地区の枝垂桜イベントで二胡の演奏があることで、上越の友人と合流し県道徳合仙納線を上りました。昨日の暴風で枝垂桜の花は吹っ飛んでしまったようですが、一年前とはまた違って集落の人たちの“おもてなし”への心遣いが至る所から伝わってきました。

毎年絵になる茅葺の「櫻の宿」の枝垂桜は枝先にほんの少しの花だけでしたが、家の中の吹き抜けの茶の間には見事な桜が飾られており、市内磯部小学校3年生の児童が課外授業でやって来て真剣に説明を聞き入っています。

昼食は予約をしておいた「徳合いっぷく処 彦右衛門」さんへ、古民家をリフォームして東京から数年前に移住したオーナー井出さんは陶芸教室のお仲間でもあり、山菜や地元の食材中心の昼御膳を美味しくいただきましたが写真を撮ることをすっかり忘れてしまいました。また駐車場の横の枝垂桜は集落の中でも一番高いようで滝のような美しさに、初めて訪れた友人らと日本の原風景に心和むひと時です。

昼食後は上越市の小川菜々さんによる二胡の演奏会で、築100年の徳合公民館で行われました。ここは旧徳合小学校で大正4年に建てられ、国民学校を経て昭和47年の廃校まで多くの子どもが巣立った所です。山あいの雪深い集落で古い建物を管理することは大変でしょうが、取り壊されて廃材となる運命を免れて桜の木と共に生き抜いているようです。今回の大地震で崩壊してしまった多くの建物や熊本城の石垣など、一日も早い復旧と復興を切に願う終日です。