すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

2016年、元気の出る賀状、112歳の後藤はつのさん

2016年01月03日 | 日々思うこと

元日のにぎわいもあっという間の昨2日、隣りの孫たちは毎年出かけている弥彦神社への初詣に早朝出発で、泊りがけだった上越の娘たちは長野善光寺へ、家族総出でこちらも恒例の初詣です。一段落をした私はやっと年賀状に向き合い一人ひとりを思い浮かべながらの作業で、途中で万年筆のインクがなくなってしまいカートリッジの置き場を思い出せません。実は一昨年の暮れに求めた万年筆で一度もカートリッジを取り替えたことがなく、仕事部屋のデスク周辺を探せどもとうとう見つからず正月早々情けない限りです。

情けないといえばもう一つ、年の暮れに長年使い慣れている新潟県の最新データ満載の「県民手帳」の白い方を書店で求めましたが、月間ダイアリーが横書き(縦罫型)でこれではとても使いこなせそうもありません。どうして確認しなかったのかと後悔しきりで、一つ年をとるということはこういうことなのかと落ち込んでいました。

正月3日は朝からよい天気で、日中の気温が16度を超える暖かさです。隣りの孫たち家族は根知谷シーサイドバレースキー場へ初滑りで、昼過ぎに市内の弟夫婦が年始に来てしばしの“四方山話し”です。夕方になって落ち着いたので書店までカートリッジを買いに出かけ、店頭の「県民手帳」のダーク色を手にすると月間ダイアリーはいつも使い慣れている横罫型なので1冊求めることにしました。

日没直前の頚城の山々が清々しく、姫川上流へ回って今井地区の翠(みどり)橋辺りから撮りました。雨飾山や写真中央の駒ケ岳は例年よりも雪が少なく岩肌が見え、里山や手前の水田そして街なかにも雪がまったくない穏やかなお正月です。

ところで南魚沼市在住の黒岩卓夫医師(黒岩宇洋衆院議員の父上)からの賀状では、池田記念美術館で開催の「後藤はつの112歳の絵画展」のことと、葛飾北斎の画業観にふれていました。後藤はつのさんは妙高・赤倉温泉出身で、73歳で絵を始め99歳で筆を休め、今112歳でプラチナ世代として、おしゃれに人生を謳歌するスーパーレディです。はつのおばあちゃんの絵画約20点が南魚沼市の池田記念美術館で、3月21日まで開催なので少し落ち着いたら出かけようと今から楽しみです。

卓夫医師も「年をとったらこの辺で、年寄りは控えめにといった常識とは全く逆の人生観をもって画業に打ち込んだことがわかります」と、北斎とはつのさんを賀状の最後に重ねていましたが、現役医師としてのご自身も合わせて語っているように感じました。そして元日書き込みのS先生は、いつも故郷の海を思い出しているというダンディーな80歳半ですが、私も素敵に年を重ねてゆきたいと思う正月三が日です。