すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

断捨離と古箪笥

2013年11月16日 | 日々思うこと

今朝は糸魚川市の親不知(おやしらず)が、国の史跡名勝に指定という嬉しいニュースです。親不知海岸はすでに県指定文化財になっていますが、そのうち約700メートルの風景が史跡名勝天然記念物に指定で、松尾芭蕉の紀行文「おくのほそ道」に描かれたことにより風致な景観としての価値が認めらたそうです。

ところで断捨離(だんしゃり)とは、ウィキペディアで「不要なモノなどの数を減らし、生活や人生に調和をもたらそうとする生活術や処世術のこと」。4月から公務を離れて先ずやらねばと思っていたことの一つが断捨離で、保存をしておいた議会の資料などは思い切って処分し、定例会の会議録だけを保存することにしました。それでも膨大な量になり、上娘の手助けで階段下の三角スペースの不用な物を処分してから奥の棚になんとか納めました。

 

そして両親が亡くなって10数年になりますが、なかなかできなかった敷地の北側にある物置小屋の取り壊しが最大の断捨離です。畳にして4枚程の小屋の中にあるもののといえば、父が元気だった頃の釣り道具や大工道具、母のものといえば海苔の空き缶やきれいに洗ったヨーグルトやアイスクリームの空きケース等々で、“お宝”が出てくるはずもなくし・・・。これらの不用品“ゴミの山”の分別処分に一苦労で疲れ果ててしまいました。

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物置小屋には父が道具入れとして使っていた古い大きな箪笥があって、小屋の隙間風などで金具も錆びて処分するつもりでしたが、娘が整理整頓に利用できそうと言うので残すことにしました。古箪笥は底板が外れていたものの役に立ちそうなので、雑巾できれいに拭いて車庫横の狭い物置に移動です。その後、出入りの大工さんが小屋を取り壊す前に奥から写真の箪笥の底板を発見し、明治14年巳年と書かれているのでビックリです。西暦にして1881年、132年前に私の祖父の清水久吉が10歳の頃に大工さんに作ってもらった箪笥で、当時は柳行李(やなぎこおり)に衣類を入れていたので箪笥の特注は珍しかったかもしれません。

物置小屋の断捨離はお盆前には終了でしたが、その頃に知り合いの玄関先によく似た小さな古箪笥が飾ってあり、骨董屋で数十万円で求めたというので驚きました。我が家では長年埃だらけの古箪笥は焼却処分を免れ、底板は“お宝”として大切に床の間に置きました。そして今日は昭和6年12月に亡くなった祖父の命日で、私の断捨離はまだ道半ばです。娘曰く「この頃、おかあさんの断捨離、とまっているね」と・・・。