すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

歌舞伎町に迷う

2010-04-09 23:08:33 | Weblog
低レベル放射線廃棄物処理の法案が委員会通過。民主党は先日視察に訪れた東海村を選挙区とする高野さん、医療の現場でアイソトープを使っていた医師の吉田さんという、現場からの意見を審議に反映させることができたと自負したい。審議が消化試合に終わらず、真摯な質疑が行われると委員会の雰囲気もちがったものとなる。文部大臣自身も、高等教育分野で就職難を通り越した現在の大学生の就職危機に、個人感情を交えて一歩踏み込んだ発言をしていて、実に意義のある委員会審議だった。
夕刻になっても書類仕事が終わらない。体調もすぐれず、どうしようかなと迷ったが、ヨーロッパの若者政策の勉強会ということで、新宿の会場まででかけた。ところが、歌舞伎町の中で迷ってしまい、金髪の兄ちゃんの間をいったりきたり、しょうがなくて交番で道を聞くありさま。こんなところで会合を開くな...なんてぶつぶつ言うけど、永田町に居座って会議をはしごしているのが異常かもしれない。若者の政治参加がなぜ日本で進まないのか、ヨーロッパとどこがちがうのか、真摯な若者の議論があった。
勉強会を終わって再び、歌舞伎町を抜ける。不景気なのか、客引きの若者とそばでうろつく手配師ばかりが目に付く。ただひたすら無駄に立ち続ける兄ちゃんを眺めながら、同じ年頃に極暑のアルジェリアで本当に体を張って仕事をしていたころを思い出した。日本の大型プラントが始めてスエズ運河を越えてヨーロッパの内庭である北アフリカに進出したころだ。いつか日本も欧米に負けない生活を夢見て、必死で、そのころからずっと働きづくめだった気がするが、一生かけて達成を夢見た「豊かさ」が、こんなものかなあ..とむなしさに打ちひしがれる思いだ。

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1 コメント

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衣食足りても・・ (爺さん)
2010-04-10 07:13:03
「衣食足りても知り得ぬ礼節」なんて本がある。
これから日本は貧乏になっていくから、もっと礼節は消え、喪失感は大きなものになるでしょう。
「アメリカではヘッジファンドのファンドマネージャー上位25人の2009年度の報酬は、新人教師65万8000人分の年収と同じ」なんて記事があったけど、そんなアメリカのテネシー州メンフィスでは住民の26%が食料も満足に買えない貧困状態だそうだ。
早晩日本もアメリカみたいになる。
政治家が本格的に喪失感に包まれるのはこれからです。
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