すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

強風・冷雨の中の観艦式

2009-10-25 21:55:47 | Weblog
乗艦した護衛艦DDH「くらま」が基地を8時に出航。かなりの強風と冷雨の中で急激に体温が下がる感じがする。鳩山総理がASEAN会議出席のため、菅直人副総理が観閲官として11時にヘリで来艦。格納庫から着艦を見ていたが、かなり強風で流れていた。観艦式自体は2000年にも一度観ているので、9年たって、正直それほど目新しい装備も要素もない。最大の目玉は就役間もないヘリ搭載護衛艦の「ひゅうが」だろう。退役時期が迫った「くらま」に乗っているせいもあるが、凹凸の少ない現代的な船体に今後の艦隊の方向性を感じた。
個人的には救難飛行艇US2に感動したな。US1も貴重だったが、今度のUS2は低速・軽快な飛行で、飛行艇の可能性を拡大したと思う。戦前には飛行艇が小笠原諸島経由で、東チモールのディリまで直行便が開拓されていたことを思い出した。飛行艇はいつも財政上の理由で生産中止の圧力があるが、以前、激しく抗議したことがある。それが生き残って今US2を観ると感激ひとしお。地震や気候変動の脅威にさらされているインドネシアや太平洋島嶼国支援のためにも、今後も日本のユニークな高度技術の結集でもある飛行艇を守っていきたい。
観艦式も二度目となると、細かい欠陥に多数気づいた。最大の課題は任務の拡大と実戦対応だと思う。旗艦「くらま」の診療室を訪問してそのプアさに愕然。厚生省基準ではこれで精一杯と説明を受けたが、一般の病人やけが人を対象とする診療室と海外援助を含め多様なニーズや何よりも修羅場の負傷者を対象とする診療室とは別基準で作るべきだろう。これに限らず、予算をきめ細かくそうした現実ニーズに合わせる必要を痛感した。これは次回の防衛政策会議で指摘していきたい。
しかし、さすがに全体8時間、6時間近い観閲で、体の芯までまで冷え切った。自宅で食事をしていても、なかなか体が温まらない。そこへ、参議院補欠選挙の金子洋一候補当確の第一報!最後の1週間は応援していても、けっこうきついものうがあった。神奈川7区も総力戦で乗り切った。嬉しさとともに、じんわりと暖かさが体の中から沁みだして来た。