すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

私立高校の皆様の陳情

2009-10-16 23:25:47 | Weblog
早朝に法華経の勉強会。経典自体は文献として読んだことがあるが、それはちょうど博物館の恐竜みたいに骨格だけで、血の通わぬものだった。生活に即した法華経の解釈を聞き、大いに感じ入った。
勉強会の会場を飛び出して、三浦半島の武山駐屯地へ。自衛隊殉職者追悼式で、国会議員を代表して58柱の神奈川関係殉職者に追悼の辞を述べる。正直言って、このような公式行事で、追悼の辞を述べるのは初めてだ。弔銃や献吟などといった軍隊独特の儀礼にとまどう。式典の後に、司令とともにご遺族と会食。臨席の総監と22年度防衛予算案について意見交換。
仲町台に戻って、溜まった残務を片付けるつもだったが、たちまち雑用に追われて夕刻になってしまった。神奈川の私立高校教員の皆さんと、私立高校の授業料、図書館問題そして民主党の高校支援策について論議。教育現場より悲痛な声があがる。ともかく、家庭所得の極端な低落の現状が、高校教育にすさまじいダメージを巻き起こしていることがわかる。特に神奈川県がひどいことがわかりがっくりした。
あまりにひどい高校の実情を聞いたあとだが、茫然自失の気を取り直して、関内で行われた森田実塾の講演に参加。山口二郎教授の民主党政権の課題と欠陥についての分析はするどく、我々の危機意識と共通部分が多い。懇親会で乾杯の挨拶の後、会場を抜け出して仲町台にもどった。
この一週間はほんとに忙しかったな。背中が背骨の周辺を巻き込んで硬い板のようになっている感じがする。

江畑さんについての追記

2009-10-16 22:49:23 | Weblog
今週はメチャクチャに忙しく、多数寄せられたコメントを読む機会もありませんでしたが、先ほど帰宅し全部拝見いたしました。ほとんどのコメントが罵詈雑言で、小生の江畑さんの思い出のどこが名誉毀損や故人をいやしめたのかよくわかりませんが、小生の日本の軍事専門家へのコメントはこの分野で常識に近いもので、江畑さんご自身も十分ご認識されていました。また与党に寄っていたことも、小生が何度か民主党の勉強会への講演を依頼したときにお答えになったことで、「いそがしいので、野党への講演のような無駄なことに時間を費やしたくない」と率直におっしゃっておりました。また必ずしも読者の多くない軍事分野での執筆が大変だったことは事実で、膨大な情報収集のコストをカバーする執筆量は大変と申されていました。小生への叱責をされた皆さんは、この分野で研究活動する研究者の苦労はあまりご存知ないと思います。最大の問題は日本の一般大学や研究所で、軍事、戦史、兵器などの専門講座や専任教員のポストを用意しているところはほとんどないことで、「平和学や平和研究があるのに、なぜ戦争論や紛争研究がないのか」と我々も何度も各大学などに呼びかけましたが、なかなか現在でも進展していません。優れた軍事研究者や防研出身者が大学に移っても、結局は国際政治学や国際法、憲法などを教えているのが現状です。しかし、軍事や紛争研究、特にLIC研究や新防衛概念など現実のニーズが高いので、機会あるごとに、各大学・研究所などに専任研究者の採用を呼びかけていくつもりです。
さて、議論の多いテーマで活動しているので、小生へのご意見、叱責、罵倒なども当然のこととして甘んじて受けますが、小生のブログが起点となり結果的に残された奥様に多大のご迷惑をおかけしたことはお詫び申しあげます。正直言って、奥様のコメントが「シナ人、朝鮮人、早く死ね」のような小生への罵倒文章の中に組み込まれて送られることは、予想もしておりませんでした。奥様ご自身も大変なショックであったと想像いたします。この点に関しては、小生の思慮が足りなかったと反省し、深くお詫びもうしあげます。