半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

人質事件で想ったこと

2013年01月25日 21時48分42秒 | 日記
アルジェリアの事件では多くの方が、理不尽にも異国の地の
強欲な者たちの犠牲になり命を落とされた。ともかくも犠牲
になられた方そしてご家族には改めてお悔やみを申し上げたい。

それにしても何ともやり切れない思いである。
戦後70年近くに亙り、わが国は、武力により他国の人の命を奪
うことはなかったし、これからも無いだろう。今の憲法が存在
するかぎり。
それどころか、為にする貢献は多少あったとしても、平和的な
貢献を大いにしてきており、恨みを買うようなことは無いだろ
うし、ましてや今回のように標的にされるようなことは絶対に
ないと思っていた。それが、今回はどうだ、日本人が狙われて
いるではないか。これは不毛な宗教戦争や覇権国家に対する不満
による怨嗟などから派生した争いなどにより意図をもって行われ
たテロだろうけれど、本当のところはわからない。理由はなんで
あれ、丸腰の人間を盾に使うなどという卑劣な行為は、断じて許
すことはできない。


外国における日本人の人質事件と言えば、2004年のイラク人質事件
が記憶に新しい。
その年の4月の件は、自衛隊の撤退が3人の人質の開放条件となった。
この時は官邸が自己責任論をマスメデイアを使いばらまき世論の矛先
を上手くかわした。
10月の件では、4月の件のバッシングからか青年の親が人質になって
いる我が子の心配のそぶりも見せずに、ただひたすら息子のとった
行動を世間に謝り続けた。最期には斬首された子どもの亡骸をひっそり
と迎えた。
 この二つの事件は、官邸やメデイアが迷惑な人達だというレッテルを
貼り自衛隊の派遣は是という風潮を作りあげた。
ところが、今回は取り扱いが全く違ったことに驚く。ボランティアで
イラクの子ども達の支援活動をしていた高遠さん達には自己責任という
礫に晒され、今回は日本の経済に多大な貢献をしていると言うことで、
英雄視され今後は、美談作りに奔走するのだろうか。出自や功績はどうで
あれ、同じ人間であり、命の重さは同様に地球よりも重いのではないのか。
社会的地位が高いことが、人間の価値ではあるまいに。
肩書きや名刺で生きている人にはそのことは分からないのだろう。
決して、今回犠牲になられた方を云々しているわけではないが。



蝋梅の香も着込む寒さかな(粗茶)

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