半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

週末したこと

2014年05月12日 08時00分54秒 | 日記
この週末の農作業は草むしり程度でこれといった作業はしなかった。
その代わり、少し文化的なことに触れてみた。
文化的なことと言っても、自分の中でそう思っているだけであるが。
最近は、俳句を自己流ながら、勉強をはじめたところで、いろいろ
興味があって、近代俳句の巨匠の高浜虚子の記念館が小諸市にあると
知って訪ねた。
虚子が、戦時中の昭和19年から昭和22年まで、小諸市に疎開しており、
その縁で建てられた記念館であり、近くには使用していた住居が虚子庵
として移築されており、その庭に佇み往時を偲んだ。

小諸は、新幹線沿線から外れ、一見さびれた街と感じていたが、そんな
ことはなく地元の人達が頑張っているようで意外と活気のある街である。
懐古園しか知らなかったが、小諸も小さい城下町であるが、興味深い歴
史的建造物がある沢山あることがわかったので、今度、吟行を兼ねゆっ
くりと散策をしてみたい。最近は小諸もアニメファンの間では、密かな
ブームになっていることも知った。


日曜日は、最近、特にその存在を意識するようになった満蒙開拓団であ
るが、終戦間際に満州とソ連との国境近くに配属・入植した満蒙開拓青
少年義勇軍の悲惨な実話を映画化(アニメ)したもの「蒼い記憶」を観
てきた。満州に行けば良いことがあると国策で騙され、中国人から奪っ
た土地に入植した多くの国民がいるわけだが、ソ連が一方的に不可侵条
約を破棄し進入してくることを知った日本軍は入植者を盾に時間稼ぎし
つつ、こっそりと我先に逃げてしまったわけであるが、この逃げる際に
は、ソ連軍はおろか日本人を恨みに思う中国人に襲撃され多くの婦女子
や老人が殺され、誰を恨むこともなくその命を落とす悲惨な歴史的事実
を映画を通してあらためて知った。
いつの世も、国民は上手く国に利用され、騙されるものだと思った。ま
して、軍などは全くあてにならないものだということもあらためて再確
認した。当時、恨みから中国人の襲撃によって多くの人が命を落とす一
方で、中国人の厚意によって、多くの日本人の命も助かったことも大き
な事実である。日本人は、あの戦争で侵略戦争という愚かな武力行為に
よる損失の大きさ、国・軍の出鱈目さ、そして平和の尊さを学んだはず
なのだが。

満州国は、安倍晋三が尊敬してやまない、岸信介が主導して造ったもの
であるが、その岸が真っ先に逃げ、戦犯としての罪も免れたうえに支配
者に納まり、その孫も支配者としての系譜を受け継ぎ、再び、国民を地
獄の苦しみに満ちたあの時代に引きずり戻そうとしているのは何とも皮
肉である。

近いうちに阿智村にある満蒙開拓平和記念館に行って、もう少し満蒙開
拓について学習をして来ようかなと思う。