半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

塗炭の苦しみは目に見えているのに

2013年04月09日 15時35分33秒 | 日記
守銭奴経団連が望んだ円安がアメリカ様の意向もあってか
更に進みそうである。
日本は、輸出国であり、円高では経営が成り立たないから
兎に角、円安になれば輸出企業は持ち直し、国内経済にも
好影響を及ぼすと、円安、円安と狂ったように叫んでいたが、
果たしてこれが実態経済に好影響をもたらすようになるのか。

これ程の円安になったと言うのに日本の輸出額は減少し、貿易
赤字は拡大傾向にあるというのだから、これまでの輸出企業の
低迷は、どうやら円安が原因ではなかったらしい。
そんなことは誰が考えても解る話で、資源の無い日本が資源を
輸入し加工して輸出している訳で、この円安で原材料費が高騰
すれば、円安のメリットなど吹き飛ぶのは当たり前の話だろう。
やはり、為替レートだけの話ではなく、構造的な問題が根底に
あるのだろうか素人の小生には解らない。

最近は、心躍る春が来て、もっと浮き浮きした気分になっても
良いのに、何とも言えない嫌な雰囲気が重くのし掛かっている。
世論調査をすれば、安倍政権の支持率は、マスコミが刷り込む
安倍のミクスがあたかも成功し、日本経済が持ち直しているよ
うな錯覚からか、安倍政治を礼賛し、政権も、自民党もぶっち
ぎりの高支持率を得ている。

TPPについて、世論調査をしても、その内容を知ってか知ら
ずか、賛成が60%を越えている。

夏の参院選まで、この勢いや流れが変わりそうもない。世論は衆参
の捻れの解消も望んでいるらしいので、公正な選挙を行ったとして
も既に結果は目に見えており、既に野党は白旗を掲げた方が良いか
も知れない。

恐らく、今年の下半期は、打出の小槌を手に入れた自民党は、TPP、
憲法改正、消費税増税と一気呵成に仕掛け、国民を煙にまく思い通り
の作戦に打ってでるだろう。さらに原発再稼働問題、沖縄基地問題な
どは、多くの国民が望む方向には行かず、米国、経済界を忖度した政
策が矢継ぎ早にうたれるだろう。

そして、何れは避けることのできない地獄の苦しみならぬ塗炭の生活
苦が訪れることとなる。

まあ、多くの国民が自分で望んだ政権であるから、自業自得と言うこ
とか、小泉政権の時に流行った自己責任という言葉を再び身を持って
体験出来ることとなるだろうか。
次の選挙まで、達者でいられたらお慰みと言うことか。