「杏奈たちが大人になるころには、ばあばは死んじゃってるだろうなあ」２人を見ていて、そんなことを言ってしまった。「ばあばは、そんなこと言うんじゃないよ。杏奈は、熊本のばあばを死ましたく（死なしたく）なかったよ。それに熊本のばあばが死んじゃったら、もう終わりかと思ってたけど、新しくまたドアが出来てつながったから良かったんだよ。だからばあばは、死ぬって言うんじゃないよ！杏奈は熊本のばあばが死んじゃって寂しかったし、悲しかったんだから」…杏奈がしっかりした強い口調で私に怒った。目には涙が溜まっていた。この涙は、私に対してではなく、熊本のばあばを思っているのだ。思い出させてかわいそうな事をしたと思ったが、思い出すことが供養になるから、良いのだとも思った。杏奈の言葉の合間にみーちゃんは「みーちゃんも、そうだよ」と合いの手を入れた。こんなおちびなのに、ちゃんとしたこと言うんだ、偉いな、可愛いなと思った。これは昨日のこと。昨日の夜、私はあの孫たちにピアノの他にもう一つ、教えてあげたいと思うものが見つかった。今日はその準備が少しできましたよ。ヤッホー、明日は誕生日さあ、まだまだガンバる
からねー！
からねー！
