むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

新年を迎える準備(萬鶴)

2010-12-31 | 書道

本日は大晦日です。

あと12時間で2011年(平成23年)の幕開けです。

今年も予測がつかないことが、いろいろとありました。

来年こそは、平らで穏やかな年にしたいものです。

そんな願いを込めて毎年、新年を迎える作業に取り掛かっています。

 

 

 

それは半年前からの準備です。

庭のプランターに田植えをして、稲を育てます。

↑の画像は稲を切り取った跡です。

 

 

今年の夏は暑かったですねぇ~。

食用でないので、青いうちに刈り取り保存しておきます。

庭で稲穂を見ることが出来るのは贅沢かも知れません。

 

 

 

そして、昨日 しめ縄づくりに取り掛かりました。

例年ならもう少し早く着手するところでしたが、何故かこの日になりました。

縁起ものですから、何人かの方に差し上げていましたが、今年はスミマセン・・・。

 

 

田植えから始まった「しめ縄」も完成し、自宅の玄関に飾りました。

 

そして・・・。

 

 

今度は門松づくりです。

角松には神が宿るとも言われ、竹などは魔よけにもなるとか・・・。

 

 

我が家の玄関に飾った創作の門松です。

 

竹を鋭く切り飾るのは武家で、これを武具にも使えるようにしたとか。

丸く切り落とすのが商人とも聞きます。

私はヤリのように鋭く切り落とし、そしてピン角を落としました。

これで、我が家の新年を迎える準備が整いました。

 

さて、この一年、吉野大巨先生をはじめ、多くの方がにいろいろとお世話になりました。

特に、「むさしの墨友会」のメンバーとは、楽しい、そして、大人の仲間づくりとお付き合いをさせていただきました。

本当にありがとうございました。

また、来年も相変わらず、よろしくお願いしたいと存じます。

みなさまにとって、良い年でありますようお祈り申し上げます。

 

(萬鶴)


「遊仙」な時間を楽しむ」その2...(東鶴)

2010-12-31 | 書道
「遊仙な時間を楽しむ」その2



普段は、まとまった時間がなかなか取れないので
休みの時ぐらい、たまには硯をつかって墨を磨ることに...。

でも、これって昔の人は普通にやってたんですよね。
ただ、私は小学校の「お習字」では墨を磨るだけで眠くなってしまったですけど。





用意するもの、水滴と硯
(あたりまえだろっ!。)


今回は、むさしの墨友会の春の研修旅行で、し・ら・ふの時に買い求めた「甲州特産 雨畑真石硯」を使いました。
肌がとてもきめ細やかで墨が氷の上を滑るように動きます。




まずはなにごとも、心をこめて「乾坤一滴?」
いや違った、「乾坤一擲」でした。

最初っから、どぼどぼそそがないのがコツです。







そして、少しずつ 少しずつ磨り続けていきます。
墨は書を始める前から持っていた「苔」という青墨を使います。

昔は「墨は病人に磨らせると良い」と言われたそうです。
力任せにごしごしと磨るな、ということなのでしょう。


硯の「おか」のところにたまってきた墨液は、自然と「海」に流れ込んでいきます。






使う量がたまれば出来上がり。






そこで、水墨画の時にも使う白い皿に水を用意します。
墨の持つ独特の濃淡を味わうため、水で薄めながら書いてみましょう。




まずは磨ったばかりの濃さで



この字は今まで何百回となく、書いたことでしょう...。
そしてこの先も、まだたくさん 書くことになるのでしょう。






左が水で薄めたもの...一画目などににじみが出ています。
右はさらに水を多く含ませたもの。

一番最初のものと比べると筆の運びの中にも、微妙な濃淡が...。


同じ墨でもこんなふうに色々試してみると
興味が尽きません。
(墨は指につきますけど...)






このあいだは、植村花菜の「トイレの神様」を聴きながら「書」に励んでいました。
(我が家のトイレも綺麗にいたしましたっ。別嬪さんになるつもりはありませんっ! あったりまえだっ、気持ち悪いだろお前じゃっ!!)


今日は平原綾香の「JOYFUL,JOYFUL」を聴きながら...。


「皆さまにとって、2011年が喜びにあふれる、素晴らしい年となりますように!!」